あらすじ
セックス、薬物、アルコール、高カロリー食、ギャンブル、慈善活動……数々の実験とエピソードを交えつつ、快感と依存のしくみを解明。最新科学でここまでわかった、なぜ私たちはあれにハマるのか?
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Posted by ブクログ
肥満した若い女性と痩せた若い女性を被験者として、チョコレートミルクセーキを飲んでもらった。
その結果、肥満の被験者の方が痩せた被験者よりも、チョコレートミルクセーキの一口が引きおこす脳の活性化が小さいことがわかった。
これは快楽回路が鈍感になるという結果だ。
さらに、肥満の人はミルクセーキを飲む前、飲もうとしている時に、快感回路が比較的に大きく活性化する。
つまり皮肉なことに、彼らは大きな報酬を望んでいながら、実際には小さな報酬しか得られないようなのだ。
そもそも肥満の人は、痩せようと思いダイエットをして体重が減っている時は
飢餓状態にあるため、ダイエットをしていない人よりも食事が魅力的に見える。
昔は、今のように食物が豊富にないため、栄養を蓄える必要がある。その記憶が刷り込まれているため
現代の人類が体重を大幅に落としてそれを維持しようとする時、その努力は、数百万年すみ重ねられた進化に抵抗することなのだ。
これを考えるとダイエットを成功させた人というは、並みの精神ではありませんね。。。