【感想・ネタバレ】エトロフ発緊急電のレビュー

あらすじ

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!? 海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入したアメリカ合衆国の日系人スパイ、ケニー・サイトウ。義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

択捉島に着くまでの描写が長く、択捉にたどり着いた時点で、もう残りわずか。
なので、緊急電を発する場面はさらりと流れたようにも思う。
日系人・混血児・朝鮮人・クリル人、いわゆるアウトサイダーの人々がどのように考え生きてきたのか。
そこは丁寧に描かれていた。

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2016年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれ別個の人物を軸に幾つもの話題が展開されていたが、後半に向かって収束していき、択捉で全ての顛末を迎える。この全体の流れ、とても好き
国全体の流れとしては知っている出来事でも、それを個々人の視点で述べるという試みはやはり新鮮で好き。人間味のある行動の一つ一つ
何より人生をかけてこれだけの行動を成したにもかかわらず、還元されることなく無に帰したというのも無情、現実は小説よりも奇

エピローグ、少し助長ではという印象もあり、むしろプロローグとして書いても収まりは良さそう

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2022年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日米開戦まで時間の問題という時、日系アメリカ人・サイトウは米国海軍情報部のスパイとして日本に潜入。
彼が目にしたものはエトロフ島に集結した日本海軍の大艦隊だった。

宿の女主人・ゆきが死んだサイトウの子供を身ごもっていた、という話はありがちだが面白かった。
前作ベルリン~のキャラクターのその後にも触れられていて良い。
本作の中でいちばん頑張ったのは磯田だと思う。

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2014年01月13日

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