あらすじ
「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!
「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。
そしてその知見は、
「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値がある―
むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。
本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。
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Posted by ブクログ
ほかの書籍でも見かけた実験がいくつかあり、それだけ教育関係の研究が進んでいないことがわかり残念。教員免許制度を廃止して優秀な人材を確保しやすくするという仮説は興味が湧いた。
Posted by ブクログ
200ページ弱、1日で読み切れるボリュームだが、なかなか面白い。
著者は教育経済学者。教育経済学は「教育を経済学の理論や手法を用いて分析することを目的としている応用経済学の一分野」とのことで、データを信頼し、それを用いて明らかにされる教育や子育てに関する発見は、専門家や評論家の「個人的意見」より、よほど価値があるというのがこの本のポイント。
たしかに、とかく「私はこう思う」といった「専門家の意見や見解」が鵜呑みにされがちで、「子どもを全員、東大に合格させた親の教育論」みたいなのが売れてしまう世界において、主観や個人の感想、たまたまうまくいったn=1の事例を礼賛するより、大きなデータをもとに有意性のある傾向を知っておく方が、子どもにとっても親にとっても健全であろうと思う。
著者は序論で、良くある問いを提示している。
「子どもはご褒美で釣ってはいけないのか」
「褒めて育てるのはありかなしか」
「ゲームをすると暴力的な子どもが育つのか」
これらに、著者はデータをもとにした回答を示している。
これ以外にも、本の中で著者はいくつもの問いを立て、それについてデータで答えを出している。以下の問いに少しでも興味があるなら、手に取って読んでみるといいと思う。
「テストでよい点を取ったらご褒美と、本を読んだらご褒美。どっちのほうが効果があるのか」
「お金はご褒美としてありかなしか」
「少人数学級には効果があるのか」
「学力テストで高い点を取る学校は、良い学校なのか」
「いい先生とは、どんな先生のことなのか」
Posted by ブクログ
生まれもった能力でなく、行動を褒める。
アウトプットご褒美より、インプットご褒美。
年齢が若いほど教育は効率的。特に未就学児。
非認知能力は自制心とやりぬく力が大事。
Posted by ブクログ
能力をほめることは子どものやる気を失ってしまう、行き過ぎた平等主義は格差を助長させるなど、学力に関する経済的な影響がエビデンスによって語られている。教育に関する常識、非常識に根拠を与えてくれる。
Posted by ブクログ
教育において言われてる言説を実験結果やデータでその認識の誤りを訂正していく本。
とはいえ、これを実際に子どもがいる人が読んでもデータでこうなってる上で自分の子どもをどうしていくのかってことになるのかも。
Posted by ブクログ
巷で言われている教育の一般的常識は本当にそうなのか?をデータを用いて解説した納得感の高い一冊。
そのような根拠に基づいた教育に協力的でない日本の現実を知った。
YouTubeやpivotでよく見る中室さんの本。とても面白かった。
Posted by ブクログ
子育てや教育において、データと根拠に基づく考えが述べられていて納得できる部分が多かった。
日本のデータが少ないことや効果測定が適切に行われていないことは、残念だと思った。ただ、自分の子どもが実験の対象となったら…と考えると、日本の研究があまり進まないのも当然な気がした。
個人の体験談より有用な情報のはずだが、何となくここで結論付けてしまうのは早急だと感じたのは、子ども自身の可能性を信じたい気持ちのせいかもしれない。
一般的に言われていることでもあるが、やはり子どものインプットや過程を大事にして、非認知能力を伸ばしていけたらと思う。
Posted by ブクログ
効果のある教育施策について、やっぱり親の直感通りだなーというところと一価値観の1人歩きで何も根拠が無く効果も薄いところと、それぞれ見れて面白かった。
内容もそこまで専門的では無いのでかなりサクサク読める。
Posted by ブクログ
教育という主観的意見が蔓延る分野において、エビデンスベースで分析していくという教育経済学の意義を知ることができた。
自分の子どもの教育において活かせそうな内容は残念ながらそこまで多くなく、褒め方やご褒美のあげ方くらいか。課金ゲームと化した現代のお受験ブームに一石を投じる何かがあればと期待していたが、本書が10年前発売の書籍ということもあり、そこは最近発売された同著者の新刊に期待する。
Posted by ブクログ
教育法を網羅している訳ではないし、
教育政策に通じる話題が多いので、
家庭での具体的な方法を求めている人には物足りないかもしれない。
経験に基づいた教育論だと、
子どもの個性や家庭背景によっても条件が変わってくるので、すべての子供がその方法に当てはまるとは言えない。
しかし、この本は主観的な経験談ではなく、
全てが実験データに基づいた教育法を
語ってくれているので、論理的で説得力があった。