【感想・ネタバレ】書くインタビュー 2のレビュー

あらすじ

長編小説『鳩の撃退法』創作現場からの肉声。

「いったん書いたものを読み直して考え直す、考え直して書き直す、また読み直して考え直す、でも正解にはたどり着けない、でもそれをやらないことには先へ進めない、そういう厄介な手間に耐える勇気がなければどんな文章も書けない、そのような結論になります。ものものしいです。ほんとかよ? と思われるかもしれません。僕もちょっとそんな気がします。でも勢いで続けます。みんな(多かれ少なかれ)そうやって書いているのではないでしょうか」(本文より抜粋)
いよいよ新作長編に頭をむけ始めた作家は、ある場所へ取材に出かけます。執筆のためのメモも何十枚か溜まり、それを見て考えているうちに「物語の輪郭のいちぶが浮かびあがってくる」こともあると言います。
「明日からまた小説を書きます。いま決めました。仕事机の埃を払い、iMacの電源を入れ直します。久しぶりに仕事机にむかい、『鳩の撃退法』とタイトルを書き入れるところから始める。まずはそこからですね」
物語の種とは? 冷蔵庫理論とは? 新作執筆のため本格的に始動する2011年1月から5月、さらに著者最長編となる『鳩の撃退法』脱稿直後の2014年6月から2015年4月までの、メールによるインタビューを記録した第2巻。

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Posted by ブクログ

小説家の心情を丁寧にご本人がインタビューを受けながら告白しているような書籍。佐藤正午氏が『鳩の撃退法』を連載中から単行本になったころに受けているインタビューなので、『鳩の撃退法』を読みたくなります。この本を放り投げて、『鳩の撃退法』(以下、鳩撃と表記します)を読むべきなのですが、本書も面白くて手放せませんでした。鳩撃は映画でしかみておらずまだ小説を読んでいません。映画もうろ覚えなままこのインタビューを読んでいるので、映画も小説も初見のような新鮮さで楽しめるはずなので、後日、鳩撃祭りをする日を作って盛大に楽しみたいと思います。

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2025年02月22日

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