【感想・ネタバレ】書くインタビュー 4のレビュー

あらすじ

「作家」の肩書きに憧れる作家が直木賞受賞。

「自分のペンネームがほかの作家の名前と一緒に並んでる、それだけで晴れがましい気持ちになるとか、言っても信じないだろうけど、それは嘘じゃなくて、なぜそういう気持ちになるのか、なぜ自分がそこまでうぶなのか、または、初々しさを保っていられるのか、どっちにしてもいい年こいて、と考えてみると、たぶん『作家』という肩書きに対する憧れがいまも僕にあるせいだと思う。いくつになっても、いまだに若いときの、作家志望だった時期の、憧れ気分が抜けていない」(本書より)

2021年夏公開の映画『鳩の撃退法』の原作者であり、小説名人の佐藤正午さんがメールでインタビューに応じる「書くインタビュー」シリーズ第4弾。

※いくつかの収録トピックスから※
▼第157回直木賞の選考会当日、作家がメールで語ったのは?
▼『月の満ち欠け』直木賞受賞の吉報に作家が抱いた「実感」は?
▼引きこもりがちの作家が名だたる文士たちと居酒屋で遭遇!?
▼編集者もお手上げの「なりすましメール」合戦勃発!
▼作家・盛田隆二さんをゲストに迎え、濃密な小説談義に発展!

「書くインタビュー」だからこそ明かされる胸の内が満載。
直木賞作家・佐藤正午さんの名回答に唸る、2年間の往復メール集。

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Posted by ブクログ

あー面白かった! 盛田隆二さんとのやりとりもあって奇跡のよう。盛田さんのパートには、これは作り話だなと感じる部分はゼロで(うまく騙されている?)、伝えたいことがまず第一にある盛田さんと、いかに語るかが第一の佐藤正午の違いがここにも出ていて面白かったが(これも双方に騙されている?)、文章への真摯な向き合い方はどちらも同じでお互いの敬意と信頼が見ていてグッときてしまった。
かねがね東根さん=大木さんじゃないかと疑っていたが、東根さんの癖パクリとわざわざ言われているところが、裏の裏をかく作戦じゃないかと思えてきた。

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2021年09月15日

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