あらすじ
『完璧な夫婦』と評判のレイデ伯爵夫妻。妻リナは愛らしい淑女、夫ザイラスは優しい紳士だ。だが、リナは夫に“秘密”がある。その“秘密”のために訪れた下町で、リナは夫を見かけた。何故こんなところに彼が? 夫を追うリナは路地裏で物盗りに遭い――「てめぇ、俺の女に気安く触るんじゃねえ」リナを助けたのは、普段とは別人の粗暴で口の悪い夫! 彼は一体、何者なの!?
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Posted by ブクログ
紳士でイケメンで礼儀正しいジェントルマンのレイデ伯爵と貞淑で淑やか、申し分のない美貌の若き貴婦人、レイデ伯爵は社交界では誰からも羨まれるほどの最高のカップル。
だが、その理想的な夫婦像の裏には、とんでもない真相が隠されていて?
実は伯爵夫人は夢見る少女で、幼い頃から冒険や魔物に憧れていた好奇心溢れるお転婆な娘だった。夫にはその本性を隠していたのだ。そんなある日、彼女が町で暴漢に襲われそうになっていたところを助けたのは他ならぬ夫だった。
「てめぇ、俺の女に触るんじゃねぇっ」
口汚いセリフは到底、紳士の夫のものとは思えない。しかし、その瞬間、彼女の胸は熱くときめき、これまで夫に感じたことのない感情を感じたのだった―。
よくある「夫婦の恋物語り」の王道パターンです。
社交界でも理想のノーブルでセレブだと思われている夫婦が実は互いにとんでもない本性を持ち、それを隠していた。しかし、裏腹に、その本性が知れた時、初めて男女として互いを意識したという話。
途中までは引きこまれてグイグイと読んでいっていたのですが、「魔物」だとか、あまりに現実離れした話の展開になりかけて、正直、これはハズしたか?とガクッときうになりました。
しかし、また、元に戻って現実離れはせずに話か進んだので、ホッとしました。
何より、ヒロインの性格・考え方が良い。
「リアレーナ・レーデという人間の一部を作っているのは、周囲から注がれ続けた愛情なのだ。そしてそれは、誰かを失ったからといって消えるものではない」
愛され大切にされて育ったヒロインだからこその、大らかで真摯な愛情に対する考え方、他者に対する思いやりにとても好感を持ちました。
主役の二人の外見と内面のギャップも面白く楽しめました。
初めて知ったのですが、続編が出たばかりのようです。正直、続編も読みたいかと言われれば、何ともですが、また機会があれば読んでみたいと思います。
素敵だった
ずっと気になってはいたものの、手を出さずにいたところ割引になっていたので購入。
予想していたようなお話ではなかったのですが(もっと恋愛中心かと思っていた)、魔物は魔物払い等のファンタジー冒険要素があり、予想外に良い方に面白かったです。ヒロインの危なっかしい素直さも、旦那さまの溺愛甘々も良くて、とても好みでした。
Posted by ブクログ
夫が“仮面”を外した時、妻は初めて恋をする――。
これ、この本の帯のキャッチコピーなんですが、ほんとに素敵な物語でした♪社交界でひっぱりだこの紳士淑女である、完全無欠のレイデ伯爵夫妻。ですが、2人には徹底的に隠している秘密があり……。リナ、好奇心旺盛すぎ(笑)。そしてザイラス、何と魔物使い(驚)。
話の展開が途中からファンタジー方面に加速していったので、いい意味で度肝を抜かれました。予想の斜め上を行く展開、大好物です。
秘密を隠し通さなくてもよくなって以降、2人の互いへの想いがどんどん強くなっていく様子が何とも魅力的で、何とも微笑ましかったです。遥か昔に出会っていて、結婚してからもう一度相手に恋心を抱けるなんて、とても幸せな事ですよね♪強い愛情があったからこそ、夫婦に襲い掛かる数々の危機も乗り越えていけたのだと思います。特にザイラスの、リナへの愛情だだ漏れっぷりはかなりのもの(笑)。巻末の話は必見です!
夫妻のこれから先の生活もきっと、スリル満載のものになるんだろうな~♪彼らや周囲の人々・魔物の後日談も、ぜひ読んでみたいです!!
きゅん
評判良かったので気になっていました。
突拍子ない行動をするヒロイン、リイナですが
ステキなダンナさまに溺愛されてて羨ましい!
面白かった
ヒロイン、ヒーローどちらも裏の顔というか、本性を隠していたけどそれを隠さなくてよくなってからのヒーローの甘さが言葉遣いとは裏腹に良かったです。
Posted by ブクログ
絵に描いたようなカップルのレイデ夫妻でしたが、お互いにヒミツが。
リナは冒険が好きで、猪突猛進娘系なところは、ちょっとって思う時もありました。
でも、魔物にも身分の違いにも全然こだわりがないのが、ヒーローのザイラスにはたまらないんでしょうね。
ザイラスは生い立ちからか、最初の方と別人?っていうくらい口調が違ってますけど、後半になるに従ってリナへの愛があふれ出してて、にんまりしちゃいます。ボソッとリナの兄の前でこぼす台詞がいい感じ。(リナは聞いてないですけど)
「魔物解放団」が狙っていた魔剣ですが、リナが危ないと思うのに近づいていって大丈夫ってシーンが多かったので、魔剣ってリナの中に入っちゃってんじゃないの?って思ってたんですが、ザイラスが持ってたんですね。ちょっと残念。
イラストはアオイ冬子さんで、ザイラスもリナもイメージ通りです。
キャラ紹介のところのザイラスは前髪を上げてるんですが、下ろしてる方が好きです。
ザイラスが魔物遣いになった経緯とか、王様とか長兄とか姉二人とかはまだ出てきてないので、次巻が出たらいいなぁ。
Posted by ブクログ
登場するキャラクターがどれも魅力的で、とても楽しく読みました。
あれだけの重い愛を抱えたまま仮面を被っていたザイラス、よほど我慢してたんだろうなあ。
リナは好奇心旺盛なだけでなく、妙に肝が座っているところが面白かったです。
情景描写が少なくて、今どんな状況?となってしまったことが何度かあったので、それさえなければもっと良かったのですが。
軽く読むには良い話でした。
Posted by ブクログ
優しい紳士だと思っていた夫の本当の姿を知り妻は初めて夫に恋をする。タイトルと設定からは予想もしてなかった話の展開でしたが、これはこれで面白かった。本性を見せた旦那様がすこぶる口が悪かったですが、それを補って余りあるほど妻に対する甘さが凄い(笑)後半凄い!ww砂糖も逃げ出すくらい甘々。可愛い可愛いリナのことが好きすぎるんでしょうね〜。リナもザイラスのことが好きだから多少(ではないよね(笑))の重たい愛もリナにとっては嬉しいことになるのでしょうwwビーズログ文庫らしく魔物とか出てきたり、リナの冒険好きの心を騒がす事件なんかもバンバン起こるので続編出たら面白いのになと思います。ザイラスの使い魔も個性的なの多いよね。そういえばザイラスが魔物使いになった経緯とかもまったく触れてなかったので、そこらへんも読みたいな〜と思いました。
Posted by ブクログ
「完璧な夫婦」と評判のレイデ伯爵夫妻は、優しい紳士である夫・ザイラスと、愛らしい淑女である妻・リナ共にそれぞれ素の自分を相手に隠している。それがお互いに相手にバレてからのテンポ感が楽しい。素のザイラスを知って恋に落ちたリナと、好奇心旺盛すぎるリナに振り回され気味のザイラスが微笑ましいし、ザイラスにも兄姉たちにも溺愛されているリナの爛漫さも微笑ましい。あらすじと、作品の序盤を読むだけでは分からなかったが、「魔物」や「魔剣」の類が存在する設定になっている。