あらすじ
エバンジェリスト――「伝道師」という意味を持つこの言葉は、マイクロソフトをはじめとする世界的なIT企業で新たな職位を示す名称として、そしてITエンジニアの新たなキャリアとして、注目を集めています。
彼ら、エバンジェリストの仕事は、ひとことで言うと「伝える」こと。新製品や新技術だけでなく、新たな価値や想いなど、その企業が発信したいことすべてを、顧客やクライアントへ的確に届ける役割を担います。
エバンジェリストにはその仕事の性質上、プレゼンテーションやデモンストレーションのスキルとともに、エンジニアと同レベルの技術知識が求められます。
本書の著者・西脇資哲氏は、マイクロソフトで唯一の社長専属エバンジェリストであり、すべての製品のエバンジャライズを任されている、日本屈指の存在です。
本書では、そんな彼が
・エバンジェリストになった経緯
・エバンジェリストに求められる資質
・エバンジェリストの仕事の全貌
・トップ・エバンジェリストとして君臨し続けるためのプレゼン術
・会場の規模別、観客別のデモンストレーション術
・セミナーやイベントを繰り返し依頼されるための人脈術
・高い評価を受けて、次につなげるための集客術
など、必要なスキルとノウハウ、テクニックを大公開!
プログラマー、システムエンジニアはもちろん、業界を問わず広報・PR担当者にもオススメの一冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
エバンジェリスト
=新しい価値観を伝える人
=どんな技術があって、それがどれだけすばらしいもので、僕らの生活をどんな風に変えていくのか をわかりやすく伝える
自分の評価は自分で決める、評価軸
新しい立ち位置には新しい独自の評価軸を
プリセールスエンジニア
=プロジェクトマネージャー?
必要→ぎちぎちに仕様書をまとめて、それに基づいて何人月かを積算し、提案してお客様からハンコをもらう能力
+工夫、こうした方が良くなるんじゃ無いか?、システム売り屋ではなくユーザー視点。
エバンジェリスト活動→エグゼクティブと会う機会
エグゼクティブは製品に興味があるのではなく、製品を使って何ができるかに興味がある
例、売り上げが上がる、利益が上がる、株価が上がる
→相手の会社の事業や経営状況の理解、より幅広い知識やビジョン
→決算書類、業界の構造、業種の仕組みの理解
経営者がプレゼンする意味
スティーブジョブズ、ラリーエルソン
→重要性、経営層は世界中の経営層に訴求できる
テクノロジーを実際に見せる時、
ただ実演するのではなく体験を見せること
体験したことこそ上手に熱心にそして詳細に伝えることができる
プレゼンの種類
エグゼクティブ向け→完結に結論より、自信のなさが出ると見破られる
開発者向け→ディテールにこだわる、知識の有無を見破る、仲間目線を持ってもらうを目標に。
メディア向け、先回りしてアウトプットを予想しながら動く
例、記事になることを想像しながら動く
Posted by ブクログ
エバンジェリスト、とは定義の難しい、新しい職種のように思うが、本書を読むことにより、その具体的な姿がおぼろげながらわかってきた。社長に代わってプレゼンをすることもあるので役員待遇だが、マネジメントはしない。秘書もいないので、自分でスケジュール管理をする。プレゼンの依頼を受ける立場。一人で活動して、個人活動が評価される。プログラマー出身なので必要ならプログラムを組むこともできる。説明するあらゆるソフトやシステムについて勉強し続けなければならない。準備には時間をかける。プレゼンに必要な機材は、自社製品であっても自腹で購入。リハーサルはどんな時でも欠かさない。
ステージ上で鮮やかなプレゼンを展開するエバンジェリストの裏側を垣間見た気持ちがした。
Posted by ブクログ
自分という個人がどのように好きなことに関するものをつくり人に喜んでいただけるのか
この本を気になっているのなら、実際に西脇さんの講座受けるのが絶対オススメ。
なぜなら、プレゼンテーションの極意を、その時間空間を全部使って種明かししてくれるから。
また、「私はプレゼンなんてしない仕事だし・・・」なんて人にこそオススメ。そういう意識のない人たちの中で1人そういった伝える意識を持った言動をとる人がいたら差が際立って重宝されるから。
この本はプレゼンテーションのテクニックというよりは、仕事人としての在り方、心構えといった比重が大きいのですがこれまた非常に参考になりました。
「経営者には製品の知識ではなく、製品を使ってどういうことが実現できるのか、その製品で得られるものは何かを伝えなければならない。
だから僕は、そのために簿記の勉強をして企業の決算書類も読めるようになったし、IT業界だけではなく多くの業界の構造を勉強するために書籍を読みまくり、さまざまな業種の仕組みを勉強した。」
これですよね。やりたいことがあって、そのためにはこんなことを知りたい、知らなければと勉強する。資格取得がゴール、みたいな考え方ではなく、自分がどうありたいか、からやりたいことをやっていけるようになりたいですよね。
「しかも、その時間がおもしろくてたまらない。新しい技術や製品、サービスを自分の思い通りに組み立てて魅力を伝えるシナリオにつくりあげていく。こんな楽しいことがあるんだから休んでなんていられない。」
休みが少ないのでは?というよくある問い合わせにたいしての答えがこちら。
人から大変そうに思われている、でもそれがおもしろくてたまらないというもの、こと。
それに注力できる環境をいかに作って行けるのか。
「ただし、あなたが本当によい働き方をするには、ノウハウや成果といった以前に、どんなことをするのが好きで、得意なのか、それは仕事をする上でベースになりうるのか、といったことを、じっくり考えてみることがとても大事だ。」
自分という個人がどのように好きなことに関するものをつくり人に喜んでいただけるのか。西脇さんのセミナーや、この本をそういう思いで接しましたので、改めて考えてみて、優先順位を調整します。
ボイスケアのど飴、私も話すことがあるのでチェックしてみようと思います^^
Posted by ブクログ
エバンジェリスト=伝道者。某アニメタイトルとは似て非なるもの…でもなく、ルーツは一緒か。自分はITエンジニアではないが、「伝える力の磨き方」の参考に。「砂漠で砂を売る」ぐらいのプレゼンをするための心構えやノウハウが書かれているが、とどのつまりは自信と、それに裏付けられた情報の収集、経験を積むことが大事ということ。エバンジェリストと呼ばれるまでになる必要はないが、すべてのプレゼンシーンにおいて、誰よりもプレゼンする製品を知ることで絶対の自信を持つことは必要最低条件。