【感想・ネタバレ】すみれのレビュー

あらすじ

「私がはじめて頭ではなく、心で書いた小説です」
そう作者が語る、今年度最高の感動作!

「一九九六年の秋から一九九七年の冬にかけて、レミちゃんはわたしたちと一緒に暮らした。」
――十五歳のわたしの家にとつぜんやってきて、一緒に棲むことになった三十七歳のレミちゃん。
むかし作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。

季節の移り変わりとともに描かれる人の人のきずな、人間のみにくさと美しさ。
そして涙がおさえられない最後が待ち受ける。
いま筆力を最も高く評価されている、日本文学の正統な担い手による最高傑作。

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Posted by ブクログ

久しぶりに短めの小説。
芥川賞作家さんは苦手意識ありましたが、とても読みやすくて胸が苦しくなる、素敵なお話でした。

ふつう、ってなんだろう。
レミちゃんは「ふつうの人と違う」ところがある。違う、というか、とても繊細で感情に素直。ふつうってなんだろう。ずっと引っかかりながら読み進めた。誰の視点になるかによって「ふつう」は変わる。私はレミちゃんで藍子だった。
読み終わってからしばらく呆然とした。余韻。最後の言葉を繰り返し噛み締めていたら涙が出てきた。染み渡る文章がじんわりとよかった。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

何かを失うこと、得られなかったことは、人生において傷になる。誰でもそういった傷をいくつか抱えている。
この小説は、そういった傷を少女が初めて自覚する過程を静謐に描いている。
ラストのシーンで、その傷を抱えて生きる方法を模索することを示してくれる。とても残酷だけど、優しい物語だ。

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

風変わりな大人と、大人びた女の子の物語、というのは、これまでにもどこかしらで(例がぱっと思いつかない…)紡がれてきたと思うけれど、その中でも本作は、短くも良質な作品という風に感じられた。

帯の「これほど心を打つエンディングに出会うことはめったにない」という一文に引きずられてしまって、実際に読み終えた時、呆気なく感じられてしまったのが唯一の心残り。

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2015年05月01日

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