【感想・ネタバレ】ライオンハートのレビュー

あらすじ

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って――。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

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ネタバレ

2022/12/12

最後ちゃんとふたりが幸せになって良かったです。

今まで何度も会っているのに短い時間しか一緒にいられないのはとても辛いと思うので2人には幸せにこれからの時間を過ごして欲しいです。

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2022年12月12日

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ネタバレ

エアハート嬢の到着と春が好き。初めて読んだ時に各章にカラーで絵画が配置されててすごい!ってなりました。
エリザベスが「アミリアには間に合わなかった」と呟くのが何故か心に残ってます。二人が一時だけ会うことができて、すぐに別れなければいけない運命がつらい。
天球のハーモニーは世界史専攻じゃなかったからいまいち人間関係がわからなくて…イギリス王政を復習してから読み直します。

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2024年02月26日

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ネタバレ

エリザベスとエドワードの二人が時空を超えて、何度も出会う不思議な、少しせつない物語。

やっと出会えても、一瞬でまた離れてしまうのに、なぜそんなに互いにひかれるのか。。
シチュエーションが様々で、途中で少し混乱ぎみになったが、最後の"記憶"の章は、そうとは知らず、長年夫婦として過ごしてきたエレンとエドワードが、晩年になり、互いに相手が夢の中で会いたいと求めていた相手だと気づく。

生涯に1度、一瞬でも会いたいと思う相手がいるなんて、切ないけれどステキだ。
輪廻転生とか、運命の出会いなどというものをちょっぴり信じてみたくなる。

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2022年07月24日

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ネタバレ

生まれ変わり、信じますか?

私は結構信じる派です。とはいっても俗に言われる仏教的言説に基づいて、生というのは苦しいわけで、その輪廻の軛から抜け出たい、というかそういう意味合いです。

だって最愛たる奥様でも、時にマジで話が通じなくて・・・笑 連れ合いとの関係が時に辛いなあーって感じること、ありません!?

・・・というのは半分冗談ですが、家内や子供たち親や友人と今関係している偶然を鑑みると、その偶然は本当は偶然ではなく、この人生の前から何らかのシナリオ・紐帯があったのでは、と考えてしまうのはそんなに不自然なことではないと思います。

・・・
で、本作『ライオンハート』は愛し合う二人の輪廻の物語。しかも人生の中でほんの一瞬しか出会えず、結ばれもせず、その一瞬で愛する人との別離を余儀なくされるというもの。ただしその邂逅の際に震えるほどの喜びを味わうという。

というと、時と輪廻の流れでは互いに絡まりあうのに、その撚り合わせは人生でほんの一瞬。の撚り合わせはというよりも触れ合うだけ、という状況かもしれません。

しかもその一瞬の邂逅はお互いに同じ年ごろというわけではなく、青年と老女、青年と少女、のように本当に年齢もバラバラ。にもかかわらず、お互いに『この人だ!』と分かる。

とまあ、ややメロドラマ的な作りかもしれませんが、楽しめるひとは楽しめる作品。私は乙女なものも割とイケるキモイおっさんなので、若干感動しかけました笑

他方、心から愛し合っているのに、一生で一瞬しか出会えないとなると、それは寧ろ呪いでしかない!?とも思いました。

・・・
この二人の愛について、そもそもの交わりのスタートがどこかにあるはずです。物事にも必ず原因・スタート・Inceptionがあったはずです。

本作では、これを、歴史上の女傑(イギリス、1600年+αで亡くなった方、といえばもう明らかな筈!?)に関連させて筋立てています。ここだけはちょっと???って感じでした。

・・・
ということで恩田氏のラブストーリーでした。

『運命』とか『永遠』とか、そういうキャプションがあってもひるまず入り込める人には楽しめる作品だと思います。シニカルな態度がカッコイイと思う懐疑主義の若者や、冷めきった大人はあんまり楽しめないかもしれません。

『こういうことって意外とあるかも』って思える想像力のある方には安心してお勧めできる作品です。

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2023年11月07日

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もどかしくて切なくて…
でも最後はちゃんと二人の時間を過ごせそうでよかった。何もかもを超越した運命の人も大事だけれどもすぐそばにいてくれる人も大事ですよね。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイムラインが行ったり来たりするので、整理するのが難しかったが、エリザベスとエドワードの愛する想いを時空を超え、人を超えて結ばれた。1603年のロンドンから始まり、オックスフォード、シェルブール、パナマ、そしてロンドン。恩田さんの恋愛小説は初めて読んだが、途中で挿入されている西洋画が何とも言えない高級感が漂い、その効果によりエリザベスとエドワードの想いが重厚感をました。しかし、エリザベスとエドワードが会えるのがほぼ一瞬であり、その切なさを噛みしめる。もう少し2人の逢瀬の輪郭を明確にして欲しかったな。

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2021年07月22日

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