あらすじ
高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか。自分を責める日々を送る安藤の前に現れた、加奈のクラスメートの協力で、娘の悩みを知った安藤は。
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Posted by ブクログ
「おまえは、加奈の日記を読んだはずだ。加奈がどんな思いをしていたか、全部横で見ていたじゃないか。安藤さん、つらかっただろうな──おまえがそう言ったんだ」 声が徐々に震え、最後は言葉にならなくなる。堪えきれず、左目から涙がこぼれ落ちた。熱い感触が頰を滑る。「なのにどうして──それで反省することができない」 咲は、感情をすべて封じ込めたような無表情を崩そうとしない。 安藤は唐突に気づいた。いくら言葉を重ねても、目の前の人間に届くことはないのだということに。言葉は重ねれば重ねるほど一つひとつが薄くなっていって、一向に厚みを増さない。
もうここの文章に尽きる。
おもしろかった。人を変えることなんてできない。
Posted by ブクログ
デビュー作でこのインパクトすごい。
芦沢央の作品、3冊目だけど私はこの人の作品好きなんだなと確信した。
プロローグからいきなり加奈が転落死するところで
まず心を掴まれ、しばらく読み進み、
30pの咲の"形よく膨らんだ大きな乳房、しっかりとくびれた腰、むだ毛の処理を欠かさない滑らかな肌──それらは既に母親が失ってしまった財産だと、咲は知っている。だから、見せつける。ねえ、お母さん。綺麗でしょう? まだまだ子どもだと思っているようだけど、私はもう、子どもじゃない。"
の部分がもうほんっとうに性格悪くて嫌な奴で
でもそこがリアルで、心鷲掴み。
胸糞だけどページを捲る手が止まらなかった。
その場の判断での言動が自らの首を絞め
どんどん追い詰められていく描写が本当に上手い。
頭の中で高速で色んなことを考えてしまったり
自分にとって都合良く(悪く)思い込んだまま
考えを進めてしまったりするのがすごく分かる。
追い詰められた人間の脳内がリアル。
安藤と早苗の束の間のピンクシーンは
果たして必要だったのだろうかというのは
疑問に残る。特にそれがその後の展開に関係したわけではないし。ミステリーを純粋に楽しんでいただけに
そこいる???とはなった。
Posted by ブクログ
転落死した娘の死の真相は事故死なのか?自殺?はたまた殺人?と父親は娘の死により生きる気力もなく死の真相を探る、娘の日記から復讐を思うも、最後は最悪な結末にはならず、少し救われた感じ