あらすじ
高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか。自分を責める日々を送る安藤の前に現れた、加奈のクラスメートの協力で、娘の悩みを知った安藤は。
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Posted by ブクログ
後半気になりすぎて一気読み。
安藤が最後死んだかと思いきや生きていたし
全体的にシリアスなんだけど、早苗の天然ぶり(?)でどことなく苦しくなりすぎない展開でラストまで読めた。
でも加奈は帰ってこないから安藤がかわいそうなのは変わらない。。
Posted by ブクログ
女子高校生の無邪気ながらドロドロな関係性から引き起こされる事件を、それぞれの登場人物の視点で進んでいく。
話が進むごとに明かされるクラスメイトとの関係性、日記に記された悩み、そして死の真実とその後、、、
死んでしまった娘、父親、父親と同じ大学で働く女性、クラスメートの感情、行動のすべてが生々しく、高い精度で描かれていて、深く感情移入してしまい辛かった。
Posted by ブクログ
意味深なタイトルに惹かれて手に取った一冊。なかなか良かったです。
いじらしいほど「いい子」な加奈が、くだらない交友関係のために命を落としてしまうなんて… 自分が安藤聡の立場だったら、我を忘れて咲に復讐するだろうな、と思います。そうした点でどういった結末になるかが気になって、かなり興味を持って最後まで読み進められました。
一点だけよくわからないのが小沢早苗の設定。アスペルガー症候群ぽい感じですが、この設定の必然性があまり感じられず。作品内のすべての設定に必然性がなくてはならない訳ではないですが、何となく「なんでこの人、こういう設定なのかな?」と疑問に思ったもので…
Posted by ブクログ
だけどもう、ああ、間に合わない。
の2回目の登場で慌ててメモ。1回目でも十分死の間際を表していたと思ったけど、ダブルミーニング。
だから、自分はこうなってもなお生にしがみついてきたのではないか。自分が死んだら、誰が加奈を覚えていてくれるのだろう。もうマスコミでは取り上げられることもない。加奈の祖父母だってあと何年生きられるかわからない。月じクラスの子たちだって、今は衝撃を受けていてもすぐに日常に戻っていってしまうだろう。だとすれば加奈は、自分がこの世に存在したという証をどこに残せばいいのか。
これまでの芦沢央ほどのどんでん、という話ではなかったが、狡猾な悪女と父親の駆け引きがスリリングで読み進む。父の作戦によって、溜飲が下がる。生きていてよかったような、エピローグはなくてもよかったか。
Posted by ブクログ
罪に問えないとき、どうするか、正当な復讐という表現しか思いつかないけど、倫理観を喪失しそうな狭間でちゃんと国の倫理に則った復讐を遂げた強くて賢い父の話。どんどん引き込まれていくストーリーだった。
Posted by ブクログ
いじめの被害者の親が加害者に復讐する話。
心情の様子などが詳しく描かれていて、高校生の狡猾さを逆手にとって利用した計画が面白かった。
Posted by ブクログ
安藤聡
動物行動心理学が専門の大学講師。
安藤加奈
聡の娘。八歳の頃に母を亡くした。創律女子学院高校。学校の四階から転落して亡くなった。
安藤真理子
聡の妻。八年前に二年半にわたる闘病の末に病死。
小沢早苗
聡の隣の研究室。二十九歳にして助教授に就任。
小沢浩志
早苗の担当教官。教授。
木場咲
加奈のクラスメイト。小さいころから「可愛い」と言われ慣れており、芸能界に憧れている。
新海真帆
咲のクラスメイト。咲は真帆にとって憧れの存在。
間宮恭子
中学三年の時、咲や真帆のクラスにやってきた学校のOGの教育実習生。
笹川七緒
加奈たちのクラスメイト。
香山みどり
加奈たちのクラスメイト。
加奈が亡くなった後、加奈に対して好意的な手紙を書いていた。
渡邉美佳
加奈のクラスメイト。
岩崎希恵
加奈たちのクラス1-Dの担任。
近江
教育学部の教授。