あらすじ
浅草キッド・水道橋博士が現実という「この世」から、芸能界という「あの世」に飛び込んで数十年。そこで目撃した数多の名人、怪人の濃厚すぎる生き様を、描ききったのが本書です。そのまんま東のロマンチシズム、失われた古舘伊知郎の話芸の凄み、北野武、松本人志、ポール牧、爆笑問題etc.「藝人」が「文藝」を超えた! とすら思わせる渾身の1冊です。
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Posted by ブクログ
何気なくテレビで親しんでいた人が実はとんでもない人物であることを知らされてびっくりする。とても面白い。特に石倉三郎さんと古館伊知郎さんは前から好きだったので楽しかった。びっくりしたのは稲川淳二さんだ。表に出さないけど重たいものを背負ってへらへらしているのが最高にかっこいい。
若林さんの解説も素晴らしかった。
水道橋博士さんはビートたけしさんに心酔し、弟子入りし、弟子となった後も変わらぬ思いで師匠を慕っており、そういう感じがすごくいい。オレは人にも作品にもあんまり心酔したことがない。漫画など創作には強い興味があり、特定の何かに執着するのではなく、広くいろいろな作品に親しみたいという思いがある。水道橋博士さんに比べるととても浅い。しかしそもそも人付き合いが苦手なので、本当にどうしようもない。
Posted by ブクログ
芸事とかクリエイティブな仕事に就くと、まず自分の好きな表現スタイルを模倣しようとするじゃん。その模倣のレベルのチャンネルを一つ変えるんだぁ。例えばギタリストがギターを持って『アイツの鳴らしたあの音を自分も鳴らしたい」って思っちゃもうダメなんだよぉ。アイツがあの音を鳴らした時の〝気持ち〟をコピーするんだよ。衝動を。そうやっていくとオリジナルで一生現役でいられるんだぁ。