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Posted by ブクログ
昭和の時代の小説、とういことで、さぞやお硬い文章なんだろうなと思って読んだけど、お坊さんのスタイリッシュさに憧れて出家を目指した主人公が、カミソリが嫌で坊主をやめるといういきなりの冒頭で覆された。
文章も丁寧で、その時代や料理に詳しくなくてもわかりやすく解説されていてありがたかった。
主人公、料理に情熱注いではいるけど、ほかはかなり危なっかしい。まだ十代後半だから仕方ないといえば仕方ないけど。
殴って会社を辞めるとか、今なら絶対許されないな(笑)
Posted by ブクログ
テレビドラマをきっかけに興味を抱き読んでみました。
初代主厨長の秋山徳三さんをモデルにしたフィクションで、
篤蔵の人間臭さや時代背景なども相まって
魅力の多い読み応えのある作品です。
秋山さん御本人とはやはり多少印象は変わりますが
仕事に対する考え方や潔さなどが面白く、
天才という人間の紙一重さなどをまざまざと感じます。
食に対しても今一度襟を正せる内容かと思います。