【感想・ネタバレ】刑事たちの三日間 下のレビュー

あらすじ

科学的犯罪捜査の先駆者キングスリー博士の助けを借りながら、同僚刑事殺害の謎を追う、新米警部補のディ。一方で、卑劣な犯罪を目の当たりにしたハマースミス巡査は、上司の指示に反し、密かに捜査を進めることを決意する。その先に、思わぬ罠が待ちうけているともしらずに……。自らの無力さを感じながらも、次々起きる巨大都市ロンドンの犯罪の流れに抗い、夜を日に継いで活動しつづける刑事の清冽な姿。刑事たちの終わらない捜査の日々の、わずか三日間のドラマを描く、圧巻のヴィクトリア朝警察小説!バリー賞、〈ストランド・マガジン〉批評家賞ノミネート。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

緊迫の三日間、後半です。
殺人捜査のやりかたもまだまだ確立していない時代。
事件に立ち向かう警官達の泥臭い奮闘を描きます。

髭を生やした男がつぎつぎに殺される、ホームズの事件の表題になりそうな事件があったり。
時代の暗闇は濃厚です。
警察署の前の路上にいる浮浪者ダンスマンも捜査に関係し、ディ警部はダンスマンの身の振り方を考えてやります。

登場人物が個性的で、その濃さは同じような比重で描かれます。
犯人の視点からの描写もあり、途中から犯人はわかってしまいますが。
動機が20世紀後半の連続殺人とは違い、貧しさや解決不能な絶望が背景に。

行方不明になった幼い子供を捜し続けた親のもとへ、子供が帰り着くところには、涙。
刑事たちの身近にもいろいろあった問題が思いがけない展開で、実はなるほど、おさまる所におさまるのが~満足な読後感でした。

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2014年06月09日

Posted by ブクログ

下巻まで一気に読ませる力は持っている。
犯人の描写が徐々に具体的になり、黎明期の刑事達の操作はその当時なりの雑さがありもどかしいくらいではあるが、最後には主人公達に迫る危機もありつつ、時代ミステリなりの展開。

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2015年08月11日

Posted by ブクログ

上巻で、丁寧に描かれていた人物像が、ここにきて
しっくり当てはまり、事件解決に向け展開が気になり本を手放せ無くなる。

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2013年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初から犯人も分かっていたけど、犯人がどう出るのか分からず、どきどきしてなかなか読み進められなかった。
3日間で色々起こりすぎ!やけど、素敵な終わり方で良かった。
邦題が格好悪いな…

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2014年08月28日

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