【感想・ネタバレ】梟の城のレビュー

あらすじ

織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて仕官をし、伊賀を売り、重蔵を捕えることに出世の方途を求める風間五平。戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を画した直木賞受賞作品。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

忍者は忍者だからこそ、歴史に名が残らないんだろうけど、彼らの持つ技はすごいと思う。本当に、周りに気づかれずにこんなことできるんだろうか。忍者のことをもっと知りたくなった。
こんなところで、「石川五右衛門」が出てくるとは!史実と創作が入り混じっているからこその、本当に見てきたかのような臨場感がとても良かった。

0
2026年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

葛籠重蔵と風間五平を対照的にすることで、正しい日本人としてのあり方を司馬遼太郎は教えたかったのだろう。
最終的に重蔵が生き残り、五平が死んだ。すなわち、重蔵の生き方が司馬にとっては正しいのだろう。
「忠義を全うするも自分なりの答えを出す」、そんな生き方は私にも格好良く映った。

0
2022年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和34年という高度成長期に差し掛かる頃に書かれた司馬遼太郎の直木賞受賞作。
大衆文化が拡大した時代に提供されたエンタメにも関わらず、移ろいゆく知識人も惹きつけただろう文学的香りのする作品。

本小説の世界は、信長から秀吉の時代の忍者の世界。梟はむろん忍者を指す。
葛籠重蔵と風間五平(石川五右衛門)という伊賀忍者二人に木さると小萩というくノ一の男女が織りなす忍者の世界、独特の人間関係のスパイラルを描く。
忍者の美学に殉じる重蔵が妙に魅力的に映る。伊賀を抜け、武士を志向した五平がよい対比になっている。と同時に、下忍の黒阿弥や敵の甲賀忍者洞玄など魅力的な脇役がよいバランスで描かれる。そしてそこかしこに歴史上の人物が、適切なコンビネーションと対比で配される。千利休、津田宗及とならぶ今井宗久。豊臣秀吉対石田三成。石田と島左近。

解説で村松剛が戦前の宮本武蔵とお通、朱美の関係との対応を書いているが、ある種のヒーロー物の焼き直しではあろう。
ただ、単なるエンタメというのはあたらない。やはり昭和の中期の質の高い文学的表現である。

作者は、時代の動きに敏感だったのだと改めて思う。
本書に限らず、これ以降選択したテーマは、新たなに勃興してきた「大衆」が好む時代小説であり、それでいて一途に生きた人物群の魅力を司馬らしい筆致で描いてきている。

0
2022年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

秀作。
司馬遼太郎の直木賞受賞作。初期の作品。
忍者ものだが、司馬遼太郎らしさが出ている。面白い。

0
2022年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

司馬遼太郎の実質的なデビュー作で直木賞受賞作。
忍者ものは然程好みでなかったのでこれまで手に取らずにいたが、いよいよ未読作品が減ってきたので手に取った。

敵味方が入り乱れて、気を抜くと筋が追えなくなりそうだったが、何とか読み終えた。

ラストの方で、伊賀忍者の葛籠重蔵が太閤秀吉を弑するのではなく、ポカリと殴りつける場面は、それまでの緊迫感からのズレにニヤリとしてしまった。

最後の四頁を読む迄、石川五右衛門をモチーフとした話と気付かず。。(途中、風間五平が「石川五右衛門」と咄嗟に偽名を出す場面があっても)

気持ちよくしてやられた感あり。

0
2023年04月08日

「歴史・時代」ランキング