【感想・ネタバレ】初めての人のためのLISP[増補改訂版]のレビュー

あらすじ

天下の【奇 貴 希】書、満を持して復刊!!
1986 年にサイエンス社から刊行され、以後“笑いながら学べる”LISP の名著としてその名を馳せてきたものの、長らく絶版にあった稀代の逸冊が、およそ20年の歴史を越えて、いま甦る。LISPプログラミングの大元にある“考え方”を平明にユーモアを交えて解説している点が、単なるプログラミング解説書に終わることなく、頭の柔軟体操的感興を提供しており、それが20年経った今も“名著”として名高い理由か。復刊にあたっては、21世紀のLISPを取り巻く環境への言及も含め、元のユーモアを殺すことのない全面的な加筆・補筆を行なっている。
※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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Posted by ブクログ

コンピュータサイエンスを基礎にしていない者に、Lispの特徴を伝えることに終始した言語解説本。

ウェブサイトやブログなどにおいてLispが語られる際、言語の優位性や哲学を中心として語られている記事が目立つ。

Lisp を長く深く研究している著者にも、その哲学に対し深い思想を持っていることが前書き(兼あと書き)から読み取れる。
しかしながら本文は、そのような抽象概念は極力隠し、Lispを教養としていかに理解してもらえるかに徹底して書かれている。ユーモアを交えつつ噛み砕いて少しずつ消化させる構成は、著者のLispへの想いが伝わってくる。

それゆえに書きたいであろう内容は多く残っていると思われるが、詳細については潔く他著にゆずり、基本概念の丁寧な解説に終始している。しかしながら話が進むにつれて、数学的思考力が必要な箇所が増え、学問的にLispを学ぶには十分濃い内容だった。

数学教養として豊富な内容を持つことから、繰り返し読むことで理解する使い方に適している。表題の通り Lisp 初学者はもちろん、そうでない人へも、論理的思考力を鍛える手引きとして手元に置くことをすすめたい。

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2012年04月29日

Posted by ブクログ

内容を手加減しているわけではないのに、飽きさせない。一般的なLispの入門書と内容構成がかなり違うのに、不自然さを感じさせない。著者の長年の経験の賜物であることは言うまでもない。まさに「天下の奇書」。

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2011年05月31日

Posted by ブクログ

読んだ。
1986年に雑誌で連載してたというのをまとめたもの。
内容的には、S式そのものの説明を馬鹿丁寧にするとこから初めて、簡易的ではあるがevalを実装するところまでやるし、キューの実装なんかも載ってて、バカにできない。
とはいえ真面目に入門するならSICPでいい。というか今は2018年なので。

あと、しょうもない寒いオヤジギャグを盛り込んだ対話ベースで文が書かれるので、私はもしかして読む価値のないしょうもない文章を読んでるのではないかと時々不安になる。

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2018年07月07日

Posted by ブクログ

LISPのココロが会話形式で説明されている。会話内容はかなりおちゃらけていて脱線も多いし、原著の刊行が1986年なこともあってユーモアセンスに時代を感じるが、個人的にはとても楽しんで読めた。人によっては受け付けないかもしれない。
本文中に出てくるコードは読み切れていないが、プログラム自体をデータとして扱えるというLISPの特性は理解できたように思う。

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2012年08月16日

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