【感想・ネタバレ】アクアリウムの夜のレビュー

あらすじ

ザザーッ ザーッ ザザーッ……
聞こえるかい?
ホワイト・ノイズの彼方からぼくたちを呼ぶ、せつなくおぞましい声が──

春の土曜日の昼下がり、親友の高橋と行った奇妙な見世物、〈カメラ・オブスキュラ〉。そこに映し出された水族館には、絶対にあるはずのない地下への階段が存在した。恋人の良子に誘われて試したこっくりさんは不気味に告げる。「チカニハイルナタレカヒトリハシヌ」! 〈霊界ラジオ〉から聞こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、ぼくたち3人のせつなく残酷な1年が始まる……。伝説の青春ホラー・ノベル、電子書籍版で登場!

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悪夢に似た光景。

ラジオドラマ、青春アドベンチャーを聞いて初めて知ったお話です。ラジオの最終回を聞いたあと、原作小説を読みました。
はじめの方はほとんど普通の日常で、見世物小屋で見た地下への階段が気になる、というくらいでしたが、そこから徐々に非日常が忍び寄ってきます。おかしくなった友達、まともだと思っていた人が怖い人かもしれないという気づき、そして終盤の夢か現実かわからない光景の数々。。。
脈絡のなさや、原因不明の恐怖のような感覚が、悪夢を見た時の感覚そのもので、凄いと思いました。
すっきりとは終わりません。不気味な余韻を引きずりながら、後味の悪いまま終わってしまいますので、人を選ぶかもしれませんが、あの終盤の悪夢のシーンの数々を、どうしても忘れることができませんでした。

#怖い #ダーク

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2022年09月29日

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