あらすじ
蠱惑の極みの陶酔…異母妹!? 美花はもう、茂樹のすべてだった。罪悪感が、二人の果てなき愉悦の火種となった。フランクフルトへの転勤を前に、茂樹は辞職を決意する。生活の糧とすべく、二人は岬の家の近くに廃屋同然のかやぶき農家を移築して改装し、旅館業を営む決意を固めた。準備をすすめる中、美花は自分の出生の謎を記した茶封筒を手にする…。
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Posted by ブクログ
出生の秘密を探るうちに、二人は愛しあうようになる。「近親相姦」この罪悪感がますます二人を燃え上がらせる。
やがて2人は両親たちの謎の残る岬の家の近くに茅葺き農家を移築して改築し、旅館業を営むことを決める。そしてラストで謎が・・・・。
のはずなんだが・・・結局完全に謎は解けないまま終わってしまいます。おいおい。
なんとなーく「こういうことかな?」と予想はできるのだけれど。当事者たちが納得しているのなら、ま、いいか、で納得せざるを得ない終わり方。白黒はっきりしたい人にとっては、ちょっと消化不良ぎみのラストかも。
とはいえ、いろんな意味で、愛情を感じるラストだったようには思います。近親相姦の話は、私自身兄弟がいないので、人ごととして読める上、妖しい香りがするのでゾクゾクしますね。
って何考えてんだ私。
Posted by ブクログ
宮本輝が好きな読者はこの著書にどんな評価なのだろうか?
たしかに禁忌の異母兄妹恋愛を興味本位でなく、愛の根源として描き、なおかつミステリアスな魅力も醸している。惹き付けられ、読み終えるまで本を手放せない盛りだくさんのおもしろさはさすが。
でも、ミステリー、ゴシックロマンとして読んでしまう平凡なわたしには、はぐらかされた感じが残る。つまり、本当に異母兄妹かどうかがこの物語に絶大な雰囲気を与えているので、どうしてもその謎解きのつじつまを求めてしまうのだ。結末や解説を求めては雰囲気が壊れるのだけれど。ついね。
そして、背景は島根県、強い風がふく岬の上の茶室風古屋。兄妹はそこでの焚火が大好き。これもなんともあぶない!
そんな、こんなでタブー満載の小説を落ち着かない気分で読み終えた。
この本は最近はほとんど時代物しか読まない夫が、めずらしく買ってきて読み、なんだか妙に勧めたので「どれ」と手に取ってみたのだ。へえーこういうのが好きなんだ~と認識新た(このごろこんな事が多いんだけれども)。まあ、多少エロティックではあるしするけど(笑)
しかし、「あれ、あれれ?」と思いながらもあっという間に読んでしまって、熟練作家の力作ではあると思う。これは好きなひとは魅力なんだろうなー。