【感想・ネタバレ】ネクロポリス 下のレビュー

あらすじ

英国と日本の文化が融合した世界「V.ファー」の「アナザーヒル」では、死者と交流する「ヒガン」と呼ばれる行事が毎年行われている。「V.ファー」で連続殺人事件が発生した年、聖地である「アナザーヒル」でも事件が起きる。犯人探しが進むなか、不思議な風習に彩られた「アナザーヒル」が変質し始める――。著者初の上下巻作品となった大作ファンタジーが待望の文庫化。解説は漫画家・萩尾望都氏。

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Posted by ブクログ

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ミステリーやホラーのオチというよりは、ファンタジーの結末って感じの終わりだったので、思ってやつと違う!ってなってしまったけど、夢中で読んだし普通に面白かった。

たまたま最近アポロン神についての解説を聞いたばかりだったので、そのあたりの話はとても興奮した。日本神話とか米英の民俗学とかに詳しい方なら、いろんなモチーフを拾えて、もっと楽しめるんじゃないかしらと思う。100パーセント楽しみ尽くせなかった自分の知識不足が少し悔しい。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻、面白かったです。「お客さん」が自分は「お客さん」だとわかってるのも凄い。「ほとけさま」なんだなぁ。。
アナザー・ヒル行ってみたい。提灯行列やりたいな、ピンクの御用提灯持ってデモ楽しそう。「提灯行列」「百物語」の魔改造が好きです。百物語は真逆になってて大変。。下巻の風も凄かった…ちょっと見てみたいけれど。
まさかのケント叔父さんが上巻から居る彼だったのびっくり。でもサマンサもラインマンのお姉さんも亡くなってなくて良かった。。
全時代のアナザー・ヒルは重なってしまったし、大鳥居はこれから修復するんだろうし、血塗れジャックは今後こちらの世界に本当に来られないのか…課題は山積みですが、これからもヒガンは続けられそうで良かったです。
血塗れジャックの被害者もやってくるアナザー・ヒル、全世界の未解決殺人事件の犯人は震えて待てという感じでしたのでこれじゃ警察の介入断固阻止になるのもわかります。「わたしを殺したのはあいつです」がわかればかなりの捜査の助けになる。でも血塗れジャックの被害者たちは犯人の顔を覚えてなくて申し訳無さそうにしてて気の毒。。

鳥居、ってそんな意味なの!?と思いました。八咫烏は邪悪なものではないので「ネクロポリス」オリジナル設定なのだろうけど興味深いです。クトゥルフみたいなものかな。神道、キリスト教、仏教、ケルト神話、ギリシャ神話全部乗せで、詳しくはないけど楽しいです。
あれだ…10月31日がハロウィンで11月1日から新年ということに早く気付けばここがなんなのか少しわかりそうなもんだ、と思ってわたしもジュンと変わらないぼさっとさでした。

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2022年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すっごい世界観への引き込まれかたがすごかった。自分的にはサスペンスやミステリー要素はあんまり注視して読まず、要所要所で出てくるアナザーヒルの光景を頭に浮かべながら読みすすめ観光スポットを巡っているそんな感じだった。
もちろん異変や不穏な出来事は多くあったが、それでもヒガンを行っている人達が各々の意見を語り合いながら酒屋で飲み交わすみたいな描写やガッチの時の重い雰囲気から解放された時の人間臭さは読んでいてとても好きになれるシーンだった。
読むのにかなり時間がかかってしまいうろ覚えだけどジュンのこの
「人間というのはなんと不可思議な存在だろう。極めて物理的な存在でありながら、やはり自然の一部であり、容れ物である身体に比べて、精神活動は超自然に近い。現実的であろうとする精神は、常に矛盾の間で引き裂かれつつも、その微妙なバランスのとれた小さな一点を縫うようにして未来へ向かおうとする。」と考えた事は自分の記憶に残り作者の考えの一端を知れる事ができた。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めている間、ずっとワクワクして手が止まりませんでした。謎が解けていくのはとても面白かったのですが、オチまでの展開が早すぎたかな…と思います。少し消化不良で、できればあの丘に行く時の、ラインマンとケント、ジュンの活躍がもっと見たかったなーと思いました。

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2023年11月26日

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