あらすじ
近未来――世界は多様なドラッグの出現によって、様々な精神世界を体験できるようになっていた……。イメージの天才・小池桂一が、衝撃的な筆致で縦横無尽に描く、トリップシーン! まるでジェットコースターのように流れる幻想の洪水を、ぜひ体験してください。
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読むドラッグとはよく言ったもの
ずっと気になっていたこの作品を、ついに購入してみました。
初読時は絵の緻密さやコマ割りの奇想天外さに圧倒され、ストーリーよりもその技術的な面にばかり目が奪われてしまったのですが、あらためて再読してストーリー面でも斬新で魅力的な作品だと思いました。
続刊が出ないのが残念でなりません。
Posted by ブクログ
この漫画はなんだ?
ジャンキーな主人公が、ドラッグが合法となった近未来世界で次々とドラッグをキメル、というストーリー。
きめているときの描写は、読んでいるこちらが目を回す程の躍動感。行ったり来たりする時間軸の中で混乱は必至。
今までに見たことがないスタイル、だがしかし漫画の域はいい意味でしっかりはみ出ていない。
正に麻薬をきめたような読後感、もちろん実際にきめたことはないからイメージの域を悪い意味ではみ出ないが。
Posted by ブクログ
この世にまやかし以外のものがあるってのかよ…
これは……凄いな。絵での表現力では頭一つ抜けた存在感。
こんな作品に時偶巡り会えるからこそ、漫画を読む事を止められない。
80点超えは確実、90点以上も余裕で射程圏内です。
ずっと探し求めていたものの、3巻発売以後品薄になってしまったとかで
何処に行っても売っていなかった物。
「これは読むドラッグだ!」という触れ込みがありましたが、
読後の率直な感想はまさにその通り。夢を視ているような感覚に浸れます。
ただ単に混沌としているだけではない、無茶苦茶な中にも一本筋が
通っているという矛盾を孕んだ、人の見る夢が如きものを
圧倒的な描画力によって紙上に再現出来ている奇跡。
独特の浮遊感は、この作品でしか味わった事がない。
万難を排して読む価値のある逸品です。
Posted by ブクログ
これは、やばいです。
もってかれます。酔わされます。
ドラックです。
しかし、こんな本出版していいんだぁw
これだけで、パラノっちゃう人も出てきそうな、勢いを感じます。
お薦めはしちゃいけない本。
-小池さんの本は、何冊も読んでるけど、特に、こいつは、とびっきりです。
最終的に、良いヌケが出来る本とか仕上げられれば、小池さんは、神になれるね。
Posted by ブクログ
ドラッグムービー…じゃなくてドラッグ漫画としてはダントツで一番おもしろいと思う。
「とにかく読んでみて」としか。
この漫画のおもしろさをうまく伝えられない。
Posted by ブクログ
薬事法改正によって現代より薬物規制がかなり緩和された近未来。その時代においても最高違法薬物ウルトラヘヴン。現実と幻覚、現在、過去、未来が混濁となった最上級の読むペーパードラッグ。
Posted by ブクログ
噂通りの強烈ペーパードラッグ
わたしはバッドトリップしましたがw
だって恐くない?これ
恐いよ
逝ったきり帰ってこられなくなっちゃう危険アリ!!!
HAVE A GOOD TRIP!
Posted by ブクログ
ドラッグが合法化された近未来社会を描いたコミックス。
1~3巻までのまとめたレビューを。
画力と世界構築力がすごいです。
特に主人公がドラッグによって幻覚症状に苦しむ画が、グロい。
世界観の作りこみもかなり頭がいい感じでしっかり組まれていて、
読んでるだけで、結構気持ち悪くなれます。
ビジュアルドラッグとはよく言ったもんで、さすが。
2巻以降、トンでもない展開になっていくんで、
また全然違っちゃうんですけどね・・・
Posted by ブクログ
すごいね~マンガで行けますよ。アッチの世界に。
読んでるだけでトべる。
こんなにドラッグな漫画があっていいのか?
どこまでが夢なのか現なのか。
よくわからなくなりそう。
でも、そのわからなさすら気持ちイイ。
Posted by ブクログ
世の中にはとんでもない天才がいるものだと思った。
この本が描いているのは、薬事法改正でドラッグの規制が緩和されて、ドラッグが煙草のような嗜好品として日常的に扱われる世界。客の好みに合わせてドラッグのカクテルを作って出すポンプバーがあったり、衛生局の査察官による取り締まりがあったり、そういう近未来描写がまず、すごい想像力だ。
なによりも、ドラッグでトリップした時の表現がものすごい。時間の動きがコマ送りみたいになったり、自分の手が壁にくっついて細胞分裂をしていったり、遠くの物と近くの物の位置が逆転したり。これだけは、とても文章による表現では到底追いつけない。読んでいて怖ろしくなるほどの、とんでもないリアリティーだった。
ドラッグの作用というのは、端的にいえば、脳内の体内時計をズラすものであるらしい。パソコンでいえばCPUのクロックのようなもので、人間はそれに従って脳が情報処理をしているから、秩序と意味を持って現実を把握出来る。その時計の周期がズレると、時間も空間も無秩序に自分の感覚の中に流れ込んでくることになる。
しかし、考えてみれば、時間と空間というものを秩序立てて理解出来るということのほうが特別なことで、世の中のありのままの姿というのは、この作品に表れているような混沌状態にあるのではないかと思った。
擬似的にせよ、その混沌を、あたかも秩序があるかのように構築する「脳」というのは人間の理解を遠く超えたブラックボックスとしか言いようがない。
世の中には、その時々に応じて、その時代の人間が共通に持つコモンセンスがある。人類は、地動説や進化論を知る前と後とでは、世界観がまったく違う。そして、センセーショナルな発見をトリガーにして世界観が変わるのと歩調をあわせて、人の意識も進化してきたのだろうと思う。
この作品は、人間が持つべき常識を、数十年は先取りしているんではないだろうか。これほどの衝撃を受けた作品は、久しぶりだった。
・・遠い遠いさいはての地から、ばからしくもなつかしい古巣へ帰りついたような・・そんな印象だけが残ったな・・この地の果て、人がたどりつける最も遠い・・(p.84)
薬事法改正以来、この国じゃ誰もが気軽に気分を変えられるようになった。安堵、緊張感、ノスタルジー・・あらゆる精神状態がポンプ一発で手に入る。まやかしだよ、何もかも・・脳内物質のバランスをほんの束の間いじるだけ。結局は何も変わらない・・(p.107)
Posted by ブクログ
怖いな。
一言で言えば「わけが分からない」だった。そして最初の疑問は何故この作者はこんなものが描けるんだ、ということ。常軌を逸しているとしか思えない。軽くトラウマになりそうなレベルの描写。この作品に深く入り込むのが怖い、自分までどうにかなってしまいそう
Posted by ブクログ
G(ゲート)が無かったからこれで代用。小池漫画は初めての読者の精神をいともたやすく揺さぶります。この本の初めに、一度しか効かないドラッグが出てきますが、正にそれ。真っ白に記憶を消して、もう一度読み返したい気持ちを憶えたのは初めてです。