あらすじ
木星本体から分離した小天体アテナとのニアミスにより、地球は未曾有の災厄に襲われた。地軸が傾き、大陸の形も変貌してしまった。宇宙への脱出に成功したのは、ほんのひと握りの地球人だけだった。彼らは、かつて地球を離れ土星の衛星群で独自の科学文明を発展させていたクロニア人に救出される。いまやそこだけが人類文明の拠点となったのだ。そして数年が経過した。彼らは災厄後の地球を調査するべく、宇宙船を送ったが……。『揺籃の星』に続く、入魂の巨編登場!
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Posted by ブクログ
この作品が最後の作品です。
結局シリーズを終えることなく
彼は宇宙の彼方へと飛んで行ってしまいました。
クロニアに来た地球人は
異なる概念を持った地球人とは
相容れることができませんでした。
彼らには承認要求は必要なかったし、
対価も必要ありませんでした。
人はこう思うと、存在が罪なのでしょうね。
資源を浪費しつくし、
争いの種をまき、
他人を惑わす…
ところどころにその罪の数々が出てきます。
しかもそれは地球のそれでも
原始の時代に文化が逆行しても
然りなのですよ。
例のシリーズとはちがって
読みづらいです。
ええ、チョー読みづらい(砕けて言ってみた)
でも、どこかで寿命を感じていたのかな
著者は。
だからすごく訴求力が強いのよね。