あらすじ
ある殺人事件をめぐる家族の物語――。事件後、報道によって明らかになる被害者の姿。それは、近しい人間を殺され、ただでさえ苦しい残された家族をさらに追い詰める。またそれは、加害者側にもいえることだった。真に迫る緻密な心理描写で他の追随を許さない著書の、後世に語り継がれるべき傑作が装いを新たに登場。読みだしたら最後、読み手の心を放さない。
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Posted by ブクログ
下巻は松永の事件公判が主なテーマ。
被害者・加害者関わらず両者の家族が人生を狂わされていき、苦しみながらも人生を歩んでいかなければならない悲哀が表現されている。人の良い部分だけでなく弱い部分も表現されている点にリアリティを感じる
人を愛さないと決めてしまった真裕子、事件以来、家族関係と共に人格まで変わってしまった香織。
両者の悲しみが癒える事はあるのか、このまま辛い人生を歩んでしまうのか。
Posted by ブクログ
癒えることのない心の傷を加害者と被害者双方が抱え、事件から立ち直ることの厳しさと難しさを強く感じました。
ただ、少し長くも感じてしまいました。