【感想・ネタバレ】相田家のグッドバイ Running in the Bloodのレビュー

あらすじ

紀彦(のりひこ)にとって相田家はごく普通の家庭だったが、両親は変わった人だった。母は整理収納に異常な情熱を傾け、孤独を愛す建築家の父はそんな母に感心していた。紀彦も結婚し子供ができる。やがて母が癌で亡くなり、父も看取りのあと自ら入った施設で亡くなる。その後、家のあちこちに母が隠したヘソクリが出現し……。限りなく私小説の姿を纏(まと)った告白の森ミステリィ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大どんでん返しがあるわけでもなく、強烈なシーンがあるわけでもない。だからこその生々しい質感が、本の中の世界と現実をなめらかに接続する。ある家族の、それぞれを生きる人たちの考えを追い続けたことで、自分の家族のこと、見なければならない現実に改めて思いを馳せることになった。良い読書体験だった。

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2025年11月22日

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