あらすじ
永倉萌絵が勤める亀石発掘派遣事務所には、絶対的エースがいる。世紀の発見を繰り返し、天才発掘師と名高い西原無量、その人だ。奈良の古墳から出土した宝玉をめぐり、無量たちの周囲に暗い影が迫る!
※本書は、二〇一一年十二月に刊行された小社単行本『ほうらいの海翡翠 西原無量のレリック・ファイル』を加筆修正・改題の上、文庫化したものが底本です。
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Posted by ブクログ
うっかり2巻から読んでしまったゆえ敵味方がわかってる状態だったけどしっかりハラハラしました。皇族のルーツを巡る陰謀と思っていたら現世利益の覇権争いになり、すごい読みごたえだった。能天気ヒロインにイラッとするとこもあるけどこのくらい能天気なミーハーヒロインでないとバランスが取れない。
歴史発掘ミステリーって、やっぱりミステリーだったのか?小説のジャンルが、分からないまま、読み進めて居て、考古学の話?遺跡発掘の話?首を傾げながら、読んでいたら、いきなりの殺人事件………過去の事件も絡んで、今度は、ハードボイルドへ。なんとか一件落着して、やれやれだった。
Posted by ブクログ
友人に勧められて読んだ1冊。
元々私自身遺跡好きで、遺跡発掘師の話という珍しい題材で読み始めるまで期待値は高かった。が、初っ端から専門用語が出てきてなかなか読み進むのに苦労した。でもだからこそ、本格的で深い内容になっていると感じたし、客観的に遺跡発掘師や遺跡発掘に携わる他の職業(遺跡発掘師のアテンドなど)の細かな仕事ぶりを知れて面白かった。
ただ、キャラに魅力があるように思えず、萌絵の言動に終始イライラさせられた。普通の性格だと、キャラづけの観点から弱いんだろうなと思ったが、その仕事についているなら、口に出さず心の中で言うとか、もう少しミーハーなところを抑えつつ、経験不足を色々な方法を考えて補う等、応援したいと思わせるキャラだと尚良かったのかなと感じた。
中盤〜後半にかけては専門用語に慣れて、展開もけっこう派手に動くので個人的には読んで良かったと思う。無量の人間味もページを追うごとに出てきて、こちらは応援したくなった。それと萌絵の特技に驚いた。ちょっとやるじゃん、と思った。
Posted by ブクログ
「遺跡ー!!!楽しそう!!」と言うことで調べたら、割と最近に出た新刊に恐竜を発掘するとあったのでシリーズを追いかけ始めました。少し難しいですが、面白いです。
私だけかもしれませんが序盤は専門知識が多く、かなり情報量が多いのでなかなか進みません。遺跡の名前や後半からは慣れ、専門知識が少なくなっていくのでスイスイ読めます。( 一応本文に説明があったりするのですが、頭が弱いので調べながら読みました )
しっかりと遺跡発掘についても調べられていて、読んでいてとてもワクワクしました!キャラクター小説なので、無量や忍の設定背景もしっかりしていて、物語もどんどん壮大に…。ワクワクです!
次作も楽しみです( それと恐竜まで心折れずに追いかけられるかも心配です )
Posted by ブクログ
歴史が好きで考古学が気になるのと、イラストレーターさんのファンで読んでみました。
考古学展開にはワクワクしました。
歴史のロマンを感じますね!ぞくっとします。
発掘の裏側はあまり知る機会がないので興味深かったです。
でも登場人物たちにあまり感情移入できない。
特にヒロイン。イマイチ立ち位置がわからない。周りのキャラが淡々としているせいか1人で勝手に騒いでる感じがする。必要か…?と思ってしまう…。
恋心も唐突に感じました。無理やり良い感じにしてるような…そんなに恋愛要素入れないとダメなのかしら…。
作者がコバルト文庫出身だからかな?
入れるなら巻数重ねてからでも遅くないだろう…と思いました。
ストーリーも盛り上がりどころがパッとしない。あちこち連れ回されて「なんだなんだ?」ってついていけないうちに、いい話でまとめようとする…みたいな。
考古学部分だけは冴えてる感じ。
題材は気になるシリーズなのだけど…他のも読もうか迷うところです…。