あらすじ
米軍の奇襲により開戦した日米両国。米軍はB17を中心にマリアナ、硫黄島、台湾へ重爆攻撃を拡大した。苦境に陥った連合艦隊は、マリアナ陥落寸前の急報の中、攻撃の根本を断つべく、あえてフィリピンの補給線寸断作戦を断行。ドイツの技術を応用した防空戦闘機で戦線を支えると共に、第一、第二両航空艦隊をルソン島近海に出撃させた。一方、米太平洋艦隊司令部はフィリピンを死守すべく、F4FおよびF6Fで構成された主力の機動部隊で迎撃せんとする。史上初、機動部隊対決を制するのは!?
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Posted by ブクログ
時間制限付きのフィリピン攻防戦(決着編)日本側によるフィリピンへの補給線攻撃。こう言ったのが読みたいよね。
群狼じゃ無かったのね。ああそうかドイツから日本に移ったのは航空関係者限定だったか。そして一度上手くいった手法を単純に繰り返して失敗するのは日本軍らしいよね。とはいえ最後の『拿捕』は珍しい。これで輸送船不足を解消できそうだけど、船員は足りるのかな?とか。次から決戦ステージのマリアナ
おまけ:対日戦勃発前に実戦配備された機体に『アヴェンジャー』の命名はどうなのかなあ?とかね。
Posted by ブクログ
本シリーズが航空戦にこだわったものであることがはっきりと分かる内容だった。当然描かれるのは空戦であるし、雲龍型、大鳳型が史実よりも早いタイミングで建造され、さらに空母の数が足りなくなったようで、史実には存在しない三番艦、四番艦を登場させている。加えて、打撃部隊の活躍の様子が全くといいほど描かれていない。描かれるのは、「フィリピンへの補給を阻止するため戦艦が投入され、米補給船団は壊滅した」というような結果だけである。航空主兵に切り替え、戦艦の建造を取りやめたという同じような設定の『群龍の海』では戦艦同士の戦いが描かれていたことを考えると、本シリーズが航空戦を描くことに徹底していることが分かる。