あらすじ
人間と認められるのは十二歳以上、十二歳未満の子供は狩り立てられてしまう……衝撃のディストピアを描く表題作を新訳で収録。『ユービック』と同一設定の中篇「宇宙の死者」、現実崩壊SFの傑作「地図にない町」(新訳)、晩年の異色作「シビュラの目」ほか、幻想系/子供テーマSF全十二篇を収録する傑作選
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Posted by ブクログ
フィリップ・K・ディックという名前とハヤカワ文庫の表紙の絵を見て買ってから半年くらい積んでいた本。
中でも「地図にない町」「この卑しい地上に」「人間以前」の話が理解しやすく特に印象に残っている。
「地図にない町」は架空の世界を知覚してしまったことによって自分のいる現実の世界にまで影響をあたえ変わってしまう恐怖を感じた。
「この卑しい地上に」は結婚相手をだけをもとに戻したいという思ったために、世界全体に影響を与え、一個人の問題で収まらなくなった事への焦りを感じた。
「人間以前」は何もできない子どもと勝手な大人の対比が表されていて面白かった、また、中絶が魂があるかどうかで12歳まで中絶として処理されてしまうこの話は、中絶について考えさせられる話だった。
Posted by ブクログ
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
人間と認められるのは12歳以上、12歳未満の子供は人間と認められず、狩り立てられてしまう……衝撃のディストピアを描いた表題作を、新訳で収録。長篇『ユービック』と同一設定の中篇「宇宙の死者」、ディック短篇の代表作として知られる現実崩壊SF「地図にない町」(新訳)、侵略SF「父さんもどき」、書籍初収録作「不法侵入者」、晩年の異色作「シビュラの目」ほか、幻想系/子供テーマSF全12篇を収録する傑作選。
[収録作品]
地図にない街
妖精の王
この卑しい地上に
欠陥ビーバー
不法侵入者
宇宙の死者
父さんもどき
新世代
ナニー
フォスター、お前はもう死んでるぞ
人間以前
シビュラの目
⚫︎感想(ネタバレ)
少し怖かったり、奇妙だったり。印象的だったものをメモしておく。
・地図にない町
不思議な話。パラレルワールド。
・この卑しい地上に
天使?悪魔?生き返ったら全員シルビアになった
・父さんもどき
脱皮
・フォスターお前はもう死んでいるぞ
シェルターを買う話