【感想・ネタバレ】アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉のレビュー

あらすじ

若き女王ロクサーヌの治める平和なフロリア。王都の片隅の小さな菓子屋【パティスリー】には、今日も劇作家がやっかいごととともに駆け込んでくる。そんな平和な日々が、不意に揺らぎ始めた。フロリアの守護神、バルトレオン将軍の遠征失敗によって。フロリアは再び混沌に呑まれるのか――。その行く末は、国際会議の席でのロクサーヌの外交、そしてその席で供されるアルジャンの菓子の力に委ねられた!! "菓聖"の伝説を綴るヒストリカル・ファンタジー、堂々終幕【フィナーレ】!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしきかな無駄の美学!
お菓子の力で戦争回避など頭お花畑な少女漫画とでも呼ばれそうなものだが、バルトレオン将軍が指摘したようにこの会議が『無駄な会議』である事が前提にあるので話は変わる。
舌戦である外交会議に置いては何もかも回りくどいことこの上ない。一見無駄でしか無い言い回しや皮肉が国の趨勢を左右する舌戦の場であるからこそ、攻め気を失わせる様な甘く麗しいお菓子というのが文字通り舌を鈍らせている。
言ってしまえば『お菓子の城』という美食であり芸術もまた一見すれば無駄でしかないが、この会議に出席する人間が文化人であることもまた展開に説得力を加えている。アレを出された上でまだ宣戦布告をするというのも集まる大使達から顰蹙を買う様な行いだろうし。

そして恋!
最後のワンシーンが作中出てきたどのお菓子よりも甘いんじゃないっすかね!?

0
2024年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伏線もみごとに回収され、圧巻のクライマックス。うん、よかった。
最後のセリフは男が決める!っていうのが女子の理想なんだべなぁ。

0
2014年11月03日

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