あらすじ
「ごめん。もう、会えない」。東京オリンピック開会式の前日、婚約者で刑事の奥田勝から、電話でそう告げられた萄子は愕然とする。まもなく、奥田の先輩刑事の娘が惨殺され、奥田が失踪していたことも判明。挙式直前の萄子はどん底に突き落とされた。いったい婚約者の失踪と事件がどう関わっているのか。間違いであって欲しい……。真実を知るため、萄子はひとりで彼の行方を追った。
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Posted by ブクログ
最後まで、真相がわからず。途中、こんなことで逃げないだろうというモヤモヤ感を、見事に消化してくれた。
読み始めた時は、こんな展開になるなんて思いもよらなかった。ミステリーだったのか!
萄子の気持ちは、この立場にならなきゃわからないけど、うまく入り込めました。
人との繋がりがテーマなんだろうけど、偶然が多すぎて、いなくなった婚約者を広い日本で、こんなにうまく見つけられるか?という疑問はあったにせよ、面白かった。
最後、勝が死んでるとは思わなかったなあ。
Posted by ブクログ
タイトル通り、じーんとくる涙のストーリー。
やっとの思いで婚約者の元に辿り着くんだけど、結局は別々の人生を歩むことになった主人公。娘の境遇を機に、自分の過去の記憶を蘇らせている点で、悲しいけど最後は重たくなくスッキリと読み終えられる。
Posted by ブクログ
まず、冒頭の葡子の現在はいらなかった。
葡子が誰と結婚したかというのも冒頭でいきなりネタ晴らししたのはいけない。これじゃあ、婚約者がいて事件に巻き込まれてどうなるのか肝心のストーリーが生かされてなかった。
それでなくても葡子の高慢ちきなキャラは嫌いだった。