あらすじ
新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた……。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。
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Posted by ブクログ
新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた……。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。
ほっこり
以前等々力に住んでいたので、この地のほどよい心地よさを思い出しました。新米警官の聖大くんと、わけありのお年寄りチームのとどろきセブンの交流が微笑ましいです。ラストのお話に出て来るガンさんも、いぶし銀のようないい味を出していました。
Posted by ブクログ
新米警察官高木せいだいシリーズの2冊目です。
昔読みかけて放置してた本を乃南アサブーム再来で改めて読んでみました。
交番勤務になった高木が、町の人とのふれあいや事件を通じて成長していくお話。
こう書けば簡単なのですが、中身はもっと深いです。
人間ドラマあり、殺人事件ありで。
中でも「とどろきセブン」と言って、70代のおじいちゃん・おばあちゃんが警察が介入出来ない地域の悪をやっつけてるところは、有川浩「三匹のおっさん」とかぶるけど、これはこれでいいかなと。
これ、さらに続きが読みたいと思ってるのは私だけではないらしい。
書いてもらいたいですね。
Posted by ブクログ
ストーリー的には面白かったが、心情的には納得がいかなかった。
流れとしては、新米警官が老婆との出会いによって、警官として成長する? というような感じ。
この老婆を含め、複数の老人が登場。彼らは新米警官の管内にて、様々な情報を持っていて、その情報によって、新米警官に協力――と表向きそう見せかけて、実は違った。とうい話。
因みにこの老人たち、理不尽が納得いかない、と自らが行動し、世直しをする――のだが、結果的にその世直しをする為に、自らが理不尽になり下がっているじゃないか、と。この辺が納得がいかった。こう、うさぎの皮をかぶった狐的な? そんな老人達に、恐怖とちょっとした怒りが湧きあがってしまった。
やってることは正しいかどうかは別として、好ましいのに、ある一点に関してだけ、どうしても許されない部分がある。
要するに、詐欺師集団と新米警官、といったサブタイトルな感じか?