あらすじ
白骨死体、今川老人殺害事件、父娘惨殺事件。これらの事件に関連はあるのか。音道の立てたある仮説は、深く重く沈殿しつつあった捜査を大きく動かした。一方、刑事を騙る男が捜査を攪乱する。目的は何なのか。誰が情報を漏洩しているのか。深まる謎と謎が交錯し、溶け合っていく──。人間の欲望という業が生み落としていく悲しみをスリリングに描くシリーズ最高潮の人間ドラマ。
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Posted by ブクログ
全体的な感想は上巻で書いたので、こっちでは無駄話w
この小説の面白さは、とにかく地味な事件に、地味なキャラ二人(中年オヤジ&中年にさしかかった女性)のやりとりがのっかることで、人と人のちぐはぐなコミュニケーションを巧く描き出していることにあると思う。
唯一、難癖付けるwならば、音道のキャラクター設定にちょっと違和感があった。
こういうタイプの女性って、こういう時にそういう風に言うかなぁ?という場面が時々ある気がする。
そういう意味では、著者にとって、この話での音道は、実はあくまで形式的な主人公に過ぎなかったりするのかな?なんて思った。
とはいえ、この音道&滝沢のコンビの妙はすごくいいので。
著者には、ぜひまた長編を書いてほしいと思う。
Posted by ブクログ
やっぱり滝沢と音道のコンビが読んでいてしっくりくるなあ。ただ不思議なのは、前巻では滝沢の娘のいざこざの解決を手伝ったり娘の手料理まで食べてだいぶ2人の仲は近づいて見えたけど、今回序盤でまた一作目のような距離感に戻っていること。
時系列か違うのかなあ?
これで完結だと思うと寂しい。
続編希望。
Posted by ブクログ
こんな最後とは・・・
苦労は人を大きくする。
苦労は買ってでもしろって言うけど
人格が歪むほどの苦労も
考え物だ。
相棒同士のやり取りでも
見方によっては
他人行儀な感じに取れるが
意外とこういう一歩離れたなれなれしさって
良い距離感だなぁ~と
これでシリーズは終わりなのか?
調べてみよっと!
スラスラ読めて
2日で読破できちゃった。
(仕事しろよ!)
Posted by ブクログ
女刑事音道貴子が活躍する長編ミステリー。
滝沢刑事とのコンビ再び。
複雑に絡み合う謎。事件が解決に向かうにつれ、明らかになってゆく悲しい事実。
登場人物達の心の動きを丁寧に描きつつ、事件解決まで緊張感ある展開で飽きさせない。
読み応えあり。