【感想・ネタバレ】小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッションのレビュー

あらすじ

世界が注目する日の丸プロジェクト、その全貌を徹底解説。プロジェクトマネージャー國中均教授はじめ研究者たちが語る開発秘話、驚きのエピソード満載。目指すは太陽系と生命の起源を解く鍵を握るC型小惑星「1999 JU3」。地球から3億キロメートル離れた小惑星へ、往復6年にわたる宇宙の旅が始まる。「はやぶさ2」はいかに進化したのか、ベストセラー『小惑星探査機はやぶさの大冒険』著者渾身の科学ドキュメント!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現在「はやぶさ2」が活躍中ですが、本作は前号機「はやぶさ」が地球に帰還して、そこで持ち帰ったものの科学的な分析に至るまでの経緯(前半)と、「はやぶさ2」の開発と打ち上げ直前まで(後半)が描かれています。具体的にはそれぞれの開発者やマネージャー等へのインタビュー形式で綴られています。
 専門的な話が山ほどありますが、文系な私でも十分に理解できるようわかりやすく書かれています。加えて未知な世界だらけの宇宙について純粋に興味が掻き立てられワクワクしてきます。
 「はやぶさ2」は目的の小惑星(名称:リュウグウ)に辿り着くには、打ち上げ時刻が天候等の関係で1秒でも狂うと困難になります。よって打ち上げ日が翌日以降に延期になります。そこまで緻密な計算をしてはじき出された打ち上げ時刻であり、今回のミッションの厳しさが伺い知れます。おまけに日本の宇宙開発予算というのが非常に少なくNASAの1/100程度です。厳しい予算とおまけに開発時間も3年は要するところを2年でやり遂げないといけない状況でした。
「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子を持ち帰ったときは日本中はやぶさブームに沸きましたが、実は「はやぶさ」「はやぶさ2」共に、ないない尽くしの中で実現されていた事を本書で知りました。
本書の前に、スマートフォンのお持ちの方はPodcast『学問ノススメ』で著者の山根一眞氏の会の放送を聞かれてから読まれると、より一層理解が深まります。

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2020年03月07日

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