【感想・ネタバレ】その女アレックスのレビュー

あらすじ

英国推理作家協会賞を受賞した大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる!
おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

何度も驚かされて翻弄されまくった。
残虐な描写が多くてつらい部分もあるけど、それよりも話の展開が気になって夢中で読んでしまった。

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2025年07月09日

ネタバレ 購入済み

映画のように引き込まれる

暴力的でグロテスクな描写も少なくないが、展開のスピード感と脇役たちのユニークな個性に飽きる事なく最後まで読み進められる
動機や様々なテクニックが新鮮かと問われると厳しい部分はあるが、主人公のタフさとその裏に秘めた悲しみは女性読者を勇気づけるに余りある共感を誘うのではないだろうか
自らの受けた屈辱に対し華麗な復讐を(犯罪という形とはいえ)成し遂げるヒロインに胸のすく思いを持つ女性も少なからずいるように思われる

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2020年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

見たことのない設定と展開のミステリー小説だった。警部たちとアレックスの視点が短く交互に語られていて、謎が解決していく感覚と謎が深まっていく感覚を同時に味わえた。アレックスが連続殺人鬼であることも、殺人の動機が筋が通っていたことも意外だった。わざと通り魔のように見せる描き方が新しかった。アレックスが被害者→加害者→被害者に見える形も新しい。種明かしがぬるっとする感じも面白い。淡々と情報が記されているだけなのだが、勝手にこちらが予想して、そして裏切られる。作者はアレックスの最後を嘘なくありのままに描いたはずなのに、自分はアレックスはトムに殺されたものなのだと思った。短いスパンで見ればおそらくミステリー、サスペンスのオーソドックスな手法が多分に使われているだろう。特に最後の「指紋鑑定が終わるまでの時間稼ぎの尋問」や「自分の自殺を他殺に見せる」などは斬新な発想ではない。おそらく容疑者エックスの献身とかの方が遥かに洗練されていると思う。ただ、物語全体としての展開が斬新だったと思った。刑事もアレックスも人間の行動心理学とかに詳しいのが憧れた。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

被害者は加害者でもあり、そして、、、と先の読めない展開がおもしろかった。
序盤から匂わせていた過去や計画はわかりそうでわからない。明かされたアレックスの秘密は予想していた内容よりさらに酷かった。
カミーユ、ルイ、アルマン、ル・グエンのチームワークがとてもよい。お互いに信頼しているからこそ干渉しすぎないところが最高。

『悲しみのイレーヌ』より出来がいいのはわかるけど、やはり出版順は守ってほしかった…。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話が進むにつれ、確かにどんどんアレックスの印象がコロコロ変わって引き込まれた。アレックスの過去が分かった時、私ならどうしただろうと考えさせられたがトラウマになる監禁を乗り越えてボロボロになりながらでも復讐をやりとげたアレックスそして最後の警察の正義、スッキリして終わった。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あーあーあー、失敗した!これは先に「悲しみのイレーヌ」を読むべきだった!
結構ネタバレ含んでる気がします。
読み終わった時点では既に「傷だらけのカミーユ」まで文庫化されてたんですよねぇ。
両方読もうと心に誓うのでした。「死のドレスを花婿に」も気になる。

それにしてもアレックス、壮絶だった…。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アレックスへの感情が目まぐるしく変わっていった
すごい話だ…
警官たちのバランスが良かったので前作も読んでみたい

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

展開が読めない作品と聞いていたので、冒頭からアレックスは信用できない語り手かも…と色々疑いながら読み始めたが、まさか連続殺人鬼が獲物の身内に手を噛まれた構図から始まっていたとは思わなかった。
全編を通してアレックスは嘘を語っている訳ではないが、本当に吐露したい思いはモノローグでも発さなかったので、動機や目的がぼんやりしたまま最終章へ向かう。そこで浮かび上がってくる彼女の人生があまりに惨く、殺人は肯定できないが、環境が人をつくる典型だと感じた。
カミーユ警部サイドの同僚との掛け合いや、母親の肖像画を巡るエピソードにはほっと息をつけたが、正直それでは相殺できないくらい事件の全体像がどろどろでグロテスク。読み終えても、アレックスという女性の存在が読者に苛烈に刻まれるのではないだろうか。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前回の読書会でお借りした本、その2。

読み始めたら止まらない系の小説。
暴力描写が結構エグいので、
万人にはおススメできないけど、
登場人物のキャラクターも話の構成も
本当に面白かった。

以下、ネタバレ。

3部構成になっていて、
1部ごとに主要キャラクターである
アレックスに対する印象が変わる

2部くらいまでは、
TBS系のドラマ「アンナチュラル」
を思い出したりして
(あれより1部で遭遇した「酷い目にあう理由」
がどうしようもない悪意由来なので
かなりヘビーだが)、
ほうほう、なるほど、なるほど…、
と思いながらどんどんページをめくっていった。

1部の監禁されているシーンは、
翻訳の迫力も凄い。
アレックス視点の文章なので、
暴力描写が強烈で、痛さも寒さもしんどさもそれをひっくるめた恐怖の感情も、
そりゃあもう読んでいるだけでメンタルに来そうなくらいに生々しくて
「早く読んでしまいたい!」
という気持ちになる。
そうかと言って
入れ替わるカミーユ視点だって陰鬱なんだけど。

初っ端から相当レベルのイヤミスだ。

だからこそ読み始めてしまえば
先が気になって、気になって…。
久しぶりに休みを1日潰す勢いで読みきった。

3部でもう一回転印象が変わり、
彼女の行動の意味が判明して
物語が閉じられるのだけど、
わたしの印象だと、
ラストの展開はそれまでの物語に対して考えると少し弱いと思った。

監禁される前の被害者との関わり、
出会いはどうだったか、
詳しい記述がないのでわからないが、
監禁後の被害者との出会いはよりサイコパス味を出す叙述トリックを狙ったものか、
偶然性が強い描き方をされていて、
彼女と被害者との関係性に説得力がないように感じたのも、ラストが消化不良に感じた理由かもしれない。

結局どうして20年以上経過した彼らの居場所がわかったのか、についても
カミーユたちの、
限りなく真実に近そうな「仮説」で説明されただけで、きちんと決着していない気がする。

もう少し別角度からのカタルシスを期待しながら読んでいたので、
わたしにとっては結末が中途半端で、
消化不良も感じてしまった。

それにしても、
読中そこはかとなくずっとイヤな感じを引き摺りながら、
ラストで特に事件には関係なく挟まれたカミーユに贈られた絵画のエピソードには浄化されるような気持ちになる。

この部分だけでも記憶に残る読書になった。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の全てをかけた犯罪。
その前に誘拐されるという誤算。
どんな目に遭おうとも、逃げきってやり遂げた犯罪、復讐。
最初の方は、誘拐犯の目的も、彼女の名前も、彼女だから誘拐したという彼の行動も何もわからないまま。
無差別に殺される男たち…と思ったら…。

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2025年05月10日

ネタバレ 購入済み

ミステリーかな?

レビュー等高い評価の作品で大どんでん返し的な内容との触れ込みから手にとってみました。内容描写等は丁寧な書き方をしていることでイメージは伝わりやすいです(残酷な描写も多々あるため映画化の際にはきついかも)。場面展開もアレックスとカミーユ、二人の人物の視点を交互に見せることで緊迫感がありました。しかし、最後の三部の内容が拍子抜け感があります。ここまで引っ張る上での犯人像の浮かびあがせかたに大きなインパクトはありませんでした、ここで大きく大どんでん返し的な書き方があれば評価はだいぶ違うものだったと思います。場面展開の急激な変化は多いのでその面では最初と最後の展開は大きく大どんでん返しなのでしょうが、ミステリー的な部分でもっとしてやられた感が味わいたかったです

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2015年03月25日

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