あらすじ
ある日、ベロニカは自殺を決意し、睡眠薬を大量に飲んだ。だが目覚めるとそこは精神病院の中。後遺症で残りわずかとなった人生を狂人たちと過ごすことになった彼女に奇跡が訪れる。
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Posted by ブクログ
作品を他の作品で例えています
そう言うのが苦手な方は注意!!!
あくまで私の感覚ですが
これは『星の王子さま』in精神病院
みたいな感じです。
精神病院に入ったベロニカは
そこで様々な人と出会い
経験を積み
気付きを得ていきます。
私は全般性不安症だった頃にこれを読みましたが
そう言った追い詰められた時にこそ
響く作品のように感じます。
Posted by ブクログ
「きちんとした行動のマニュアルに従うのではなく、自分の人生、欲望、冒険を発見して生きろって教えてやるの。」
大人になると色んなことを我慢して自分を押し殺すこともあるが、自分の感情をさらけ出すことが悪いばかりではないし、自分の思いに向き合うことも必要だと改めて感じた。
深い話だった。
Posted by ブクログ
p.252
“死を意識することで、より密度の濃い人生を送るよう力づけられることがある”
BUMP OF CHICKENのsupernovaの歌詞や傾物語の扇ちゃんの信号の話を思い出しました。
二日酔いで苦しんで二度と酒は飲まないと誓っても、喉元過ぎれば熱さ忘れ、再びアルコールに走ってしまう。過ちを繰り返すのが人間の本質だと思いますが、ベロニカのその後はどうなったんでしょうかね?素敵な人生を歩んでくれたら嬉しいです。
Posted by ブクログ
自殺した人を周りが思うのに
その人はなんらかの理由があって、自殺を選んだと思うけど
毎日の繰り返し、平凡な毎日
それが自分にとって恐怖になるから死を選ぶ場合もあるんだなと。
これといった理由じゃなく。
ところどころ理解しにくいところもあったけど
沁みる言葉もたくさんあった。
おかしいとかおかしくないとか
自分がはたして判断できるのか?
自分がおかしい可能性だってあるんだって
世の中の批判ばかりしてる人に読んでほしい。
Posted by ブクログ
自殺未遂で精神病院に入院した若い女の話。死にたくなるような退屈や絶望、出会った精神病患者たち、たくさんのものが彼女の人生を変える。映画も気になる。
Posted by ブクログ
読み終わって、これはベロニカだけでないベロニカとそばにいた彼らの話なのだとわかる。だから読んでいる途中、マリーやゼドカの話が入ってくるがうまく入り込めなかった。ただ終盤のエドアードの話はとてもよくて、素直な自分でいようとする彼と父の会話は自分にも置き換えて読んだ。
けどこの話の本筋は現代で生きなくてはいけない人たちがどうやって自分を存在させて生きていくかというところだと思い、置き換えてしまうと少し小説とはずれる。パウロ・コエーリョは彼にしか描けない輝きに満ちた言葉を放てる作家で、読むと共感とともに思い切り背中を押してくれるような小説をこれまで読んだ。ベロニカは死ぬことにした、はたしかに共感はあったが、背中を押す力は控えめだったと思う。これは人によるだろうが。
設定と展開や構成が僕の中身からはすこしずれていたんだと思う。同じ病院の中の話だったら、クンデラのシンポジウムが僕は好きだし、前にも述べた輝きに満ちた言葉を放つ小説だったらアルケミストや11分間のほうが好きだ。だが出てくる人や話の展開をすべて知っているうえで読む二回目は、ちがう読み味になると思う。