あらすじ
「どんな形でも たっちゃんが生きてて よかったと思うよ」。ある日、自宅で倒れて心肺停止するも、奇跡的に生還した「わたし」。一命は取り留めたが、いつ死んでもおかしくない状態だった。壮絶な闘病生活の中、家族や主治医など周囲の人に支えられ、「わたし」は一歩一歩、「生きなおす」ための希望を取り戻していく――。WEBで大きな反響を呼んだ、感動のノンフィクション・コミック、待望の書籍化!!
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興味深くとても面白かった
独特の絵の雰囲気が気に入りました。回復して来た時の鮮明な情景(絵のジャンルが変わる)や実際の写真を交えての表現方法が前衛的で、体験した本人だからこそ描ける漫画だなと思いました。
医療や福祉関係者にも是非読んでほしい。
実写化しても面白そう。映画かEテレ風なシュールでダーク、だけど最後はスッキリさせるような感じに。絶対所謂「タレント」は起用せず…
面白かった〜〜
今度はちゃんと紙の本で買う
何度読んでも涙が出ます。
日々自分なりにもちゃんと生活しようと心から思いました。
そして周囲の人にも改めて感謝して生きようとも思いました。
買って良かった!と思える作品です。
なかなか無いマンガ
医療従事者なので、患者目線が解って凄く為になる。
主人公が目だけってのが斬新だけど、それでも伝わるのが凄い!
シンプルだけどカラーなので、分かりやすい
もう一回読んでみようと思える
生きるということ
当人しか世界に居なかったのが、大病を経られ、「世界の中の自分」という視点が増えたのが素晴らしいです。
働いてお金を得ることも大切ですが、実は人生には色んな生き方があり、どの要素を大切にするかで意味が変わってくる気がしました。たとえば生きてるだけでいいとか、名声を得るのが人生とか、良い伴侶を得るとか、人それぞれに様々な解釈をしてよいのだ、と。
自身も大病で人生観が大きく変容した事があり、人生への取り組みの面で、とても共感を得ることが出来ました。
実は周りにとても大事にされてるのに気づかない時期ってありますが、作者様は危ういところでそれを知ることが出来たので、さらに価値の高い人生を歩まれるのだと思います。
読めてよかった!
医療者にとてもオススメです
ネットの広告で偶然見つけ、職業柄興味がありその場で購入しました。
救命救急センターで看護師をしており、筆者さんのように意識が混乱したような状態の方がたくさんいる病棟で勤めています。
作品中にもありますが、そのような方が混乱している状態のときに自分の感じていることをを上手く他者に伝えることは困難で、また良くなっても元々の認知症や発症後の後遺症で伝えられなかったり、しっかり話ができるようになってもその部分の記憶が抜けてしまっている方が多く、患者さんがどのように家族や医療者の言葉を感じているかを本人の口から聞くのはとても難しいのです。
それを見事に言葉と絵で表現し、多くの読者に伝えてくれるこの作品は、医療者としてとても勉強になるものでした。
先日知り合った全く別の疾患の患者さんに、
「一度死にかけてから、オーラなんて大層なものじゃないけど人の色が見えるようになった」と聞きました。聞いたそのときはパッとしなかったのですが、この作品を読んで少しどういうものなのかわかった気がします。ちなみにニックネームは、その患者さんにあなたはこの色と教えてもらったのでそれにしました。
貴重な体験談をありがとうございました。
Posted by ブクログ
pixivで読んでいたが好きで再読。
体大事にしようと思いました。
普段は意識しないけど、何かがあった時に自分は大事に思われてるって初めて気づくんだろうな。
でもそれだと遅いんだろう。
普段から立ち止まって周りに感謝したい。
あと、全くの他人なのに、必死で生きることを願って全身全霊努力する人たちもいる。
悲しいニュースが多いけど、それでもまだまだこの世界も捨てたものじゃないと思えた。
Posted by ブクログ
作者自身の描写が、目と眉だけなのに妙に気持ちが伝わる。作者の心理状態もビンビン伝わる。
この人は本当に表現力がある。
死の淵から復活し、この時の経験を作品にするということは自分の中でかなりの葛藤があったことと思う。
それでも書籍化してくれたおかげで読むことが出来たのだから、心から感謝を述べたい。
この作者は芯の強い人だ。
何しろあの状態になっても、自分のことを嘆かない。
以前の生活や無理していたことを反省はすることがあっても、泣くことはあっても「なぜ自分がこんな目に?」という嘆きの涙をみせることは無い。
一歩一歩、確実にやりこなしていく。
そして周りの人への感謝を胸に刻んでいく。
だからこそ、自分に勝つことができたのだと思う。
この書籍を読んだ後、登録してそれっきりのpixivを見に行ったりして(^^;どーも自分のやることはズレている。
Posted by ブクログ
すごい。ICUから生還した患者さんの視点、リハビリで立ち直る人の視点ってこうなんだ。高次脳機能障害を本人の実感として的確に表した著述は無二では? しかもいい医療が、いい家族関係が行われているではないか。とてつもない本を読ませてもらったよ。
Posted by ブクログ
これは手元に置いておかないと。
わたしもいろいろあって、文字が読めなかったり計算できなくなったりしたことあるけど、
ふっと回復したりしたし、
人間って基本的に身体が生き残るようにできてるんだなあと思ったことがあるので。
「生かされてる」
どんな人生を選んだとしても、これだけたくさんの人に囲まれてる人はそうそういない。見舞いが絶えないってすごいこと。これだけ人との縁をもってるひとが死にそうな人生を歩むなんて、って思う人はいるかもしれないけど、結局実際に言われないと感じないとわかんないことってたくさんあるんだよなあ。
自分から手放してたかもしれない「幸福」があるかもしれないけど、相手がもっててくれた「幸福」がまだあったってことだよね。
関係各者に敬意を表して。
Posted by ブクログ
読み進めていくたびに涙が溢れて止まらなかった。
体がいうことをきかなくなって、初めて分かる人のあたたかさや、今までの自分のしてきたことを理解できる。今回は本当に助かってよかったけれど、そうなる前に理解できたら一番いいのになと思った。
言う分にはいくらでも言えるけど、実践できてる人はほんの一握り。こうして体験したことをを描いてくれた著者に感謝。
本当に助かってよかった。
Posted by ブクログ
「自分が好きなことなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう」
そう書かれていた言葉が痛かった。
私はそこまで何か目標に思って生きてきたものもありません。要所要所である程度の努力のようなことをしていたかもしれません。ただ、今思い返せばその努力すべてが「甘かった」と思います。
やりたいことがあって、才能が無いのだと最初からあきらめ、右から左に興味を移し、今に至る。世の中、食うに困らない環境を貰って生きていますが、本当に好きなものを仕事にするのは苦しくもつらいことなんだろう。辛くて辛くてそれでも自分にはこれしかない、という生き方をしていた矢先、突然の病気。しかも、巻末についている主治医の方のコメントを読む限りでは、本当に悪循環のオンパレードな病名がズラリ。まさに『奇跡の人』と医師も思いたくなる、心停止に糖尿病…病気に詳しくないけれど、大変なことなのは内容を目にするとわかりました。
自分で呼吸をすることが、起き上がることが、食事をすることが、そして立ち上がることが、当たり前のようにできている今の私にとって、最高に幸せな状態なのだと改めて思いました。
医師の方、看護師の方、そしてご家族、ご友人。
孤立したような生活の中で「絵を描くことが自分の価値」と思っていた作者が生死の狭間を彷徨ったとき、やはり人は縁なのだな、と思った。もちろん本人は大変な状況なのですが、自分が孤独だと思っていたけれど、実はそうではないことに気づかされた瞬間、やはり人間は繋がっているんだとも感じました。
「最初から人間でしたよ」って看護師さんが笑顔で告げるところ。泣きましたよ。感じるものも見えるものも倒れる前に比べたら一変してしまった状態で、鏡をみた作者が「ちゃんと顔がある。人間になった気持ちだ」と呟いたときの看護師さんの言葉。
「ICUの出口から生きて出て行くのは凄いことなんだよ」と、言ってくれた看護師さんたち。作者にとっては、1/1のことでも、医師や看護師さんにとっては、1/(数え切れない)の奇跡なんだと。
一度、Webで読んでいましたが、書籍になってじっくり読めるというのはやはり良いです。
落ち込んだとき、迷ったとき、いつでも心に留めておきたいと思います。
Posted by ブクログ
やっぱいい漫画は紙で読みたいな!
認知と認識、記憶、共感覚混乱、恐怖心からの嘘、脳に異常がでた人が、その異常をどう感じていたのか、1例だけれどとても貴重な記録になったと思う。
これを表現できる人が、こんな状態から戻ってきて、今生きていて、この本が出るということが本当にありがたい。
Posted by ブクログ
生きていくのって難しいなと思いました。作者さんはとにかく仕事に打ち込んで、しかも楽しくて仕方がないという状況ではなくこういう状態になってしまった・・・と思うと、ワークライフバランスとはいったい、という気分になりました。
いい家族、友達、先生、看護師に恵まれていて救われました。作者さんの人徳でしょうね。
Posted by ブクログ
タイトル通りの心配停止から生還したイラストレーターさんによる漫画。
もちろんエッセイとして、実際に体験したことの物凄さ、過酷さを追体験もできるし、その一方で、心が、身体が、脳が壊れた状態の人をどう描くかという表現の技巧を楽しむこともできる。
医学的な話や、発症に至るまでの経緯(かなり厳しいお仕事環境であり、また不摂生もあった模様)はさわり程度に留め、主人公の一人称、主観の表現に徹したことで再生の過程がより強調されているように感じた。
ちょうど並行して柳田邦男「『犠牲』からの手紙」を読んでいて、こちらは息子の自死という「二人称の死」に直面した人間のグリーフワーク(精神の再生)について述べている。
本書はまさに「一人称の死」であり、もちろん身体的なリハビリは必要であるが、その一方で死に直面することで、直接的にあるいは間接的に(要するに他者の言動によって)傷ついた精神を再生させるリハビリの物語でもある。
本書においては家族や友人が精神的なリハビリに重要な役割を果たしている。理想的に恵まれたといってもいい。本人の強い意志もあったであろうし幸運も手伝ったかもしれないが、ともあれ数ヶ月で投薬も不要なほどに快復し退院に至る。
朦朧とする意識の中で酷い言葉をかけられたという回想もあるが、それを投げかけた人間についてはあまり触れられない。
おそらくこうした「れぽ」という形で表現することもひとつの精神的リハビリであり、であるならあまり厭な記憶を掘り起こしても逆効果になってしまうかもしれない。
そういった意味では非常に優しい、「腫れ物に触るような」表現であり、触れたら爆発してしまいそうな正真正銘の腫れ物には触ることもしない「れぽ」になっている。
「『犠牲』からの手紙」が「犠牲」から数年後の著作であり、ある程度客観視できる状況になっていたためか、ドキュメンタリー作家の矜持なのか、かなり掘り下げた話になっているし、家族の状況というプライベートなところまで踏み込んで論述している。
どちらが正しい、面白いというわけではなく、傷ついた心というものは、人それぞれの段階を踏んで再生していく(あるいは再生できず崩壊してしまう)ものである。
いつ自分が同様の事態に陥らないとも限らないわけで、その時に心配してくれる人はいるだろうか、支えてくれる人はいるだろうか、見つめなおすのもよいかも知れない。
Posted by ブクログ
心肺停止、死んでしまってもおかしくない”わたし”が闘病生活の末に生きなおしていく物語。
病気を経験した人って、漫画の中でもあったけど病識をなかなか持てない人が多いなか、よくここまで回復したなこの人、というのが正直な感想だった。何より”わたし”は周りの人に恵まれていて、それを自分自身で実感できているのがすごい。闘病生活というと自分よりの考えや、どれだけしんどいかが出てくるものという印象だったけど、周りの人への感謝、これからどうしていこうと思うかが出ていたので、読んでいて辛くなかった。
生きることって、周りの人への感謝を忘れないことなんだなあ。
Posted by ブクログ
pixivで追っていたのを書籍化ということで購入。
心肺停止から、普通に生活が出来るまでの復活劇。
お見舞いが途切れなかった。
家族の心情。
友達の心。
愛されてる人は生きよと神も言うのか。
ヒガミっぽいねw
ともかく、涙が溢れてきてて、この方が助かって良かった;心のそこから思う。
Posted by ブクログ
小説、とはまたちょっと性質が違うのかもしれませんが、
今生きているすべての人にオススメしたいと思います。
ボクも病気で同じような感覚を味わったので、
苦しみや辛さはマンガならではの表現で的確に表されていると思いました。
「生きなおし」
誰もがこういう本にどこかで救いを求めていると思います。
Posted by ブクログ
病院で働いているので、著者が関わったようなスタッフになりたいと思った。
自分も『なんで生きてるのかな』と思う時がある。
生活環境も含めて色々考えようと思う。
奇跡的に回復良かったです。
作品を読ませてくれてありがとうございます。
Posted by ブクログ
こわいこわい。
視点が当事者より当事者っていうか。
作者の体験を、読者の私も追体験した感。。
マンガってこれだけシンプルな表現の方が伝わるのか??
この方の表現力が高いのか?
しかし、どうしてなんだろ。
回復がこんなに奇跡なら、復活には相当なご苦労があったはずで、
まだ回復途中にあるかもしれないから、無理ないことかもだが。
どうしてこうなってしまったのかってことにあまり触れられてなくて、なぞだ。
どんな生活だったのか
とか
そもそもどうして生活がそんな荒れなきゃならなかったのか
とか
その辺作中ではあっさりしていて、
ヤラシイかなぁと思いつつ、でも知りたいなあ。
Posted by ブクログ
読みやすい。人間のからだの不思議。
このひとはほんとに自分を大事にしてこなかったんだろうな。自分が良ければいい、自分が悪いからいい、みたいな。でも、きょうだいやお母さんとの関係の中で自分を見つめ直せてよかったね。
Posted by ブクログ
情報量の少ない絵、物語る余白、余白、余白。
著者の顔はほとんど目だけです。
目という穴から覗いた世界が全てだったから、この表現には納得がいきます。
確かにこの人にしか描けない作品。稀有な経験を淡々と描いて、その淡々が読ませます。
Posted by ブクログ
妹さんがかっこいい。
体勢によって内蔵の位置が変わったりするんだ。良い姿勢を保つって、見た目が良くなるだけじゃなくって、身体にも大事なのね。
意識の無い人も、周囲の人の言葉や行動を把握しているのは、多分本当のことなんだろうな。
私も意識の無い人と接することになったら、そのことを忘れないようにしよう。
すごく大変で、立派だったな…周りの人が。
この人は運と環境と周りの人にもの凄く恵まれただけに思える。
なんというか、言っちゃ悪いけど、こんな面白い経験をしたなら、それをもっと掘り下げて作品作りに生かせばいいのに。創作業を生業として生きるしかない、と言ってる割には、作品からは、それしかない人間の切実さが感じられない。多分、恵まれた環境にいて、しかも恵まれていることをほとんど自覚してないからかな。
内容だけなら★★だけど、周囲の方々の献身に敬意を表して★をプラスした。
生き方を変えられたのか、ちょっと気になる。
Posted by ブクログ
著者の性格やら人柄に関しては色々と思うようなところはあるものの、まあ、読んでよかったと思います!
ヽ(・ω・)/ズコー
帯にもありました通り、一気に読めるかと存じます! しかしまあ、絵とか文章の印象からするとそれほど僕と年変わらないんじゃないかな?? と思うんですけれども…
そんな若い人でもこんな大そうな病気してしまうんだなぁ…みたいなことは思いましたかね。ま、健康はカネでは買えないと…日頃の生活習慣について見直してみるよいきっかけになるかと存じます…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
自分の事も、周りの人も認識出来ないほどの状況って、
確かにこんな感じか〜と。
奇跡的に生き返れ、リハビリをし、退院し、わだかまっていた家族とも話しをすることが出来、よかった。
そこに、川を渡ったとか空を飛んだとか思い残した人のところに行ったとか、まるでない。
リアル。
だから、いい。
突然に過去を思い出し、妹が顔になったところか、好き。