ネットの広告で偶然見つけ、職業柄興味がありその場で購入しました。
救命救急センターで看護師をしており、筆者さんのように意識が混乱したような状態の方がたくさんいる病棟で勤めています。
作品中にもありますが、そのような方が混乱している状態のときに自分の感じていることをを上手く他者に伝えることは困難で、
...続きを読むまた良くなっても元々の認知症や発症後の後遺症で伝えられなかったり、しっかり話ができるようになってもその部分の記憶が抜けてしまっている方が多く、患者さんがどのように家族や医療者の言葉を感じているかを本人の口から聞くのはとても難しいのです。
それを見事に言葉と絵で表現し、多くの読者に伝えてくれるこの作品は、医療者としてとても勉強になるものでした。
先日知り合った全く別の疾患の患者さんに、
「一度死にかけてから、オーラなんて大層なものじゃないけど人の色が見えるようになった」と聞きました。聞いたそのときはパッとしなかったのですが、この作品を読んで少しどういうものなのかわかった気がします。ちなみにニックネームは、その患者さんにあなたはこの色と教えてもらったのでそれにしました。
貴重な体験談をありがとうございました。