あらすじ
「ビジネスは合理性。社内政治なんてムダ」。この考え方が危ない。会社は人の坩堝。必ず「政治」がある。その「政治」に背を向けていては、いくらロジカルシンキングが得意でも「仕事」はできない。特に、課長になったら「社内政治」こそが最重要課題となる。「社内政治」という非合理なゲームを生き抜く初の「教科書」。
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Posted by ブクログ
・朝の挨拶をしないということは、「あなたは、私が相手にするほど重要な存在ではない」
というサインを送ってるのと同じ。
・実現したい企画→企画の採否に影響力を持つ人に相談
=相談されたことに対して「重要視されている」と感じてもらうこと
(上手に頼み事をするのも相手に重要感を与えることに繋がる)
・相手の得意分野を知っておく。得意分野に教えを乞われると自尊心が刺激される
・できるだけ議論を避ける。議論すると勝ち負けが生まれて負の感情が発生してしまう。
→相手が本人の意思で意見に賛同するように仕向ける
教えてください、と自尊心くすぐる作戦が有効
・部門によって持ってる情報と持ってない情報がある。その情報格差を利用して
「橋渡し」をすることで「価値」が生まれる
・面談の最大のコツはしゃべらないこと。聞くが8割、話すが2割。
・課長の仕事
①現場のことを経営に伝える。経営の意思を部下に実行させる
②課の中長期方針目標を明確にし、部下と共有
③部下が働きやすい環境を整える
※現場スタッフと異なり、「見る」「聞く」「考える」
一歩下がって全体を俯瞰すること。現場仕事に没入してはダメ。
・不満分子を無力化する
→その人にしかできない仕事を取り上げることで影響力を削ぐ
Posted by ブクログ
会社の管理職(とその予備軍)向けに書かれた、いわゆるリーダー論。サラリーマンでなくとも、組織はどこでもあるから、読むと参考になるかも。
・社内政治は必要悪ではなく現実、避けて通れない
・議論に勝っても政治には負けてはいけない
・かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め
・人にはまず与えよ、しかし善人にはなるな。相手の行動を検証せよ
・私心ではなく、大義で
・立場の弱い人を味方にする
・左遷を左遷にするのは自分
・質の高い休養をとろう
自分がサラリーマン時代に読みたかった逸書。
多くの会社を見てきたからこそ見える鋭い分析。おためごかしの理想論ではない。