【感想・ネタバレ】特捜部Q―カルテ番号64―のレビュー

あらすじ

「特捜部Q」――過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。「Q」が今回挑むのは、八〇年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。アサドとローセの調査によるとほぼ同時に五人もの行方不明者が出ているという。カール・マーク警部補は大事件の匂いを嗅ぎつけ捜査に着手。やがて、壮絶な過去を持つひとりの老女と新進政党の関係者が捜査線上に浮かび上がってくるのだが……。デンマークを代表する文学賞「金の月桂樹」賞受賞! 人気警察小説シリーズ、待望の第四弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一度に5人の失踪者が出た。カールは恋人に夢中、アサドの過去は闇の中。ローセは5人姉妹だった。それが何なのかと思いつつ、それで?それで?と先が読みたい。ちょっと重い話だった。
500ページを越える大部。こんなに面白くなければ手をつけなかったかも知れない。重い本を支えながら読んでしまうところが特捜部Qの魅力かな。
シリーズ4作目になるが、ますます面白くなっている。この作品は作者が関心を寄せたという、優生保護、人種差別などの理由で、人々を隔離するという悪法の元で、被害者になった女たちの歴史が元になっている。今回は社会派のミステリでこれもベストセラーだとか。
1987年の出来事と、2010年になって特捜部Qが捜査をはじめた事件の発端と結末が分厚い一冊にフルに詰まっている。



恋人のモ-ナに夢中で、そうでなくてもやる気の無いカールに、またもや元気なローせが失踪事件の再捜査を持ち込んでくる。周りはインフルエンザの流行の渦中で、アサドなどは見るも無残な有様。カールは事件どころではなくウイルスから逃げ回っている。
ところが1987年に失踪者がまだ4人いることをアサドが突き止めた。5人が同時にいなくなるのは異常事態で、再捜査が始まる。

政党を立ち上げたリーダーはクアト・ヴァズという婦人科医だった。彼は北欧医学賞を受賞した名士だった。その受賞祝賀パーティーにニーデ・ローセンは夫と出席していた。
ニーデを見つけたクアトは「淫売だ、地獄に落ちろ」と言って公衆の前で罵倒する。そこに居合わせた記者も彼女の過去を突きつけて暴露した。
二年後夫は亡くなり、ニーデは不幸の種をまいた人々に復讐する準備を始める。

彼女の不幸は、何も知らないで従兄弟に妊娠させられた時に始まる。身持ちの悪い女や知能の劣った人々が入る矯正施設にいれられ、反抗のたびに狭い懲罰房に何度も監禁される。時には裏切られ犯され、妊娠中絶をさせられその医者にも犯される。

その医者がクアト・ヴァズだった。

ニーデは島から密かに持ち出した毒草を育て増やしてそのエキスをとりだして5人の殺害の準備をする。

1987年、ニーデの計画は実行に移された。

ニーデがどう生きたか、復讐の的になった人たちとはどのように関わったか、島の孤立したコンクリートの壁で囲われた施設からでて、ニーデは年老いた。

この話はこれで終わりではない、この本の面白さは最後まで読んでわかる。


特捜部Qメンバーは健在だ。
カールは鼻水もやっと止まった、モーナに恋人ができたのではないかと悩むが、事件の捜査で時間が無い。そのうち元妻ヴィガと不利な条件で離婚ということになる、何とか頭を働かせて被害を食い止め、めでたく別れる。捜査中に狙撃されたが事件は核心に近づきつつあると思う。
元同僚のハーディの容態は変わらなかった。だがモーデンが連れてきた友人ミカが理学療法士だった。彼はハーディに治療を試み、少しずつ快方に向かってくる。

クアトの家に資料を盗みに入ったアサドは襲われて重症を負う。しかし彼の過去は依然闇の中。いろいろなヒントだけで謎の人振りがますます深まってくる。続きが読みたい。

ローセは5人姉妹だった。初めてわかるが、今回はユアサが出てこない。ローセの奇行振りに振り回されるカール(笑)


まだこれからが楽しみ。外れが無い。



それから、矯正収容所は過去には欧州各国にあったそうだ。
以前見た映画「マグダレンの祈り」もイギリスにあった収容施設(教会)の話だった。

0
2026年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!
ローセが毎度いいタイミングで役に立たないのは何故なんだ!
毎度カールが痛められ過ぎだ!
そして、デンマークの爺さん婆さんが元気過ぎる!
シリーズで10作予定のうち、昨年末に本国で出版された第5作目 "Marco Effekten" の翻訳本が待ち遠しい!

0
2013年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

80年代にあった行方不明事件を調べると行方不明者がさらに5人確認された
6人の行方不明者の共通項に新進政党の中心人物の名前が出てくる
だが、記録、証拠がまったく集まらない
ステープル釘打機事件に新たな情報が出てくるし、その事件に関係しているカールを陥れようとする動き、アサドとローセが有無を言わせず捜査したがる事件、カールの少年時代にあった叔父の事故が記憶と違う?
背表紙のあらすじに書ききれていない、書ききれないデンマークの背景が心も体も寒くする
カールを同時に襲う情報、事件、事柄
急展開すぎて5作目がどうなってしまうのか心配でならない

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2013年09月07日

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