あらすじ
これが現代ミステリの到達点だ!
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事、蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師、辻。やがてふたりはある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するが――。
あらかじめ申し上げておきます。本作は、社会派の本格捜査小説であると同時に、読者を罠にはめようとする壮大なたくらみが隠された作品でもあります。どうか注意深く、慎重に、身構えて読み進めてください。それでもなお……! 必ずや前代未聞の驚きを味わっていただけることでしょう。迫真のリアリティ、サスペンス、そして謎解きの美しさ。まさに、現代ミステリの到達点といえる逸品です。
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Posted by ブクログ
最後が駆け足だったのと、蛯原はともかく辻が殺人を隠せていたのが現実味なくてう〜んという感じ
トリックは殺戮にいたる病と同様、叙述トリックのどんでん返しですごくおもしろかった!!
インタビューは全部読まなかったけど、他の作品を読んだらちゃんと読みたい
自分で推理しながら読めるようになったらもっと楽しいんだろうな〜
Posted by ブクログ
10年以上の積読本。お互いをあまり信用していない、教師と刑事のバディものなのかなと思って読みすすめて最後にガツンとやられる。ぜんぜん違うけれど、我孫子さんだけに『殺戮に至る病』に読後感が似ているように思った。まんまとやられた。
Posted by ブクログ
終盤まで⭐︎3だったのですが、ラスト30ページの展開で⭐︎4です!
最終章、突然宗教側が手の内を明かし始めてそんな都合のいい話ないわーと思ってたら、実は宗教関係なくて、ろくでもないおじさん二人がお互いの奥さん殺してました、そして宗教の幹部になっちゃいますっていうトンデモ結末。
想像のななめ上いく展開でおもしろかったです!
Posted by ブクログ
マジでやられたミステリ リスト作品
著者の代表作のいくつかは遠い昔に読んだはず
記憶にないので、たぶん再読
人物姓名誤認、信用できない語り手(地の文?)の二つがメイントリックということになるのかな
宗教団体の正体、情報収集していた手口
今読むとだいぶ色褪せた時代感はあるけど、交互パートの構成は読みやすく軽い文量も良かった
やられたのは間違いないけど、あっさりした読後感
Posted by ブクログ
妻を殺された警察官蛯原、妻が突然行方不明になった高校教師辻。
2人の妻は同じ宗教団体に傾倒しており2人の男は宗教団体が妻に何かを犯したのではないかと疑う。
そんなお話。
情景が想像しやすい。
辻の心情の変化がリアル。
?ってなってたところが最後しっかり回収されていたのでよかった。
Posted by ブクログ
本作も著者である我孫子武丸の良さ(凄さ)をしっかりと感じることが出来た。
主人公となる登場人物は教師である辻恭一と刑事の蛯原篤史。
1小説毎に教師と刑事が入れ替わりながら描かれ、2人は出会う。
互いに妻を殺された者同士、犯人探しの中でたどり着いたのは宗教団体《救いの御手》。
最終章のタイトルである弥勒(《救いの御手》の会長=一般的な呼称は教祖)が殺人の鍵を握ると思わせ続けながら、ようやくその姿を現し、弥勒が告げた言葉には驚愕の真実が。
警察内部を描いた小説でも、新興宗教を描いた小説でもあるが、読み終えた感想は立派なサスペンス小説。
読めば読むほど私は我孫子作品が大好きだ。
説明
内容紹介
妻を殺され汚職の疑いまでかけられた刑事。失踪した妻を捜して宗教団体に接触する高校教師。錯綜する事件、やがて驚愕の真相が!
内容(「BOOK」データベースより)
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するのだが…。新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。驚天動地の結末があなたを待ち受けます。