あらすじ
品川沖に突然海坊主が現れたという。続けて仙台堀では河童も出た。若き蘭学者岩永淳庵は辰巳芸者の豆吉とともに、騒動を解決すべく推理をめぐらせるが、そこには驚きの真相が隠されていた……表題作ほか、江戸の町で起きた難事件、怪事件を当時の最新科学知識・蘭学を駆使して謎を解き、さらに江戸の外まで冒険の旅に繰り出す痛快時代ミステリー!
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Posted by ブクログ
江戸時代だが科学!
捜査する内容も面白い。
文章もテンポが良く、科学的に説明される物事がとても興味深い。
又の字と豆吉と、3人で行動しているときが、とても楽しい。続きも読もう。
Posted by ブクログ
Tさんのおすすめ。
長崎生まれの蘭学育ち。
江戸に出て来たが、暴力沙汰を起こし、
学問で身を立てることも出来ず、
辰巳芸者の豆吉の居候になっている。
蘭学の知識を使って事件を解決していくが、
どうものっかれない。
タイムスリップして現代の科学技術で事件を解決する女十手持ちの話の方が、
よほど真実味がある。
いきなり女連れで沼津まで旅に出たり、
富士山を爆発する計画と話が大きすぎるのかもしれない。
船に乗って石巻にも出かけるし、
潜水船も登場するし。
どうでも良いが「仕舞屋」が、
商売をやめた店のことを差しているとは知らなかった。
Posted by ブクログ
訳ありの蘭学者が主人公なだけあって少し変わった話
西洋科学の知識を活用し、事件を
背後に平賀源内?何か主人公より優れた人物が犯人として?火盗改め同心と居候させてもらっている辰巳芸者豆吉と共に
Posted by ブクログ
蘭学探偵・岩永淳庵シリーズ、1作目。
江戸の時代に起きた怪事件を蘭学者の主人公がその知識でもって解決。
市井で起こった事件を蘭学知識を使った切り口から合理的に解決する、というものを期待して読み始めたのだが、結局は蘭学者同士の知恵比べみたいな展開に。相手が相手だけに、ちょっと特殊な事件過ぎて、逆にその真相に対する驚きを減じてしまっているような。まぁ、それなりに興味深く読める事件の仕掛けではあったけれど、全体的に文章があっさりしていて、主人公の淳庵含め、いまいちキャラに愛着を持てずに終わってしまった。