あらすじ
虚栄の都・ハリウッドに血でただれた顔の「怪物」が出没する。ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。女優・松崎レオナの主演映画『サロメ』の撮影が行われる死海の「塩の宮殿」でも惨劇は繰り返された。甦る吸血鬼の恐怖に御手洗潔が立ち向かう。渾身のミステリー巨編が新たな地平を開く。
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Posted by ブクログ
長い長い導入のエリザベート・バートリーの部分だけでも十分楽しめた。御手洗潔が出てこないまま、ホラー小説へ展開していっても面白いだろうなと読んでいた。
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レオナってこんなにやばめな人だったけと混乱。ほんとにヤバい描写はレオナじゃなかったわけだけど、それ以外はほとんどレオナなわけで、中々みないヒロインだ。
でも御手洗さんには綺麗なテンプレヒロインより、良いのかもしれない。
バートリエリザベートは昔から興味があったのでおもしろかったしとてもハラハラした。実際に、こんな恐ろしい城から1人の女の子が逃げ出したんだなあ。
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分厚い分厚い文庫だったけど、読んでしまえばあっという間だった。
前半のパーツは、物語の現在から始まり、歴史の中の架空の?物語が語られる。とりあえず、血生臭い感じで、吸血鬼の姫の話のあたりは、あれ、この本ってこういうホラーな感じなのね…これがこの分厚さ続くのはちょっと無理かも…とか思いながら読み進めた。
それが、現在時間のパートになって、ハリウッド映画の撮影の話にがらりと変わる。そっちの方は、読みやすかった。
御手洗さんのシリーズであることも知らずによんでたので、レオナ嬢がほんまにヤバいヤツだと思ってたけど、シリーズのレギュラーメンバーなのかな?御手洗さんは、颯爽と現れて、あっという間に事件を解決して、そりゃあ格好いい。
御手洗さんの他のシリーズも読んでみたくなった。
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良くも悪くもいかにも島田荘司といった感じ。分厚いわりにそれほど中身はないが、「長い前奏」の吸血鬼の話はそれを主軸に展開してほしいぐらいになかなかおもしろい。ただ、病気を用いるのには少々うんざりである。それからいくら松崎レオナがいるとはいえ、ところどころに日本がどうのこうのといった話題が見受けられるのは、米国人の会話として不自然だろう。
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズ、9作目。
今作も大長編。しかも、挿話の部分が相当長く、御手洗が出てくるのは何と1000ページ近くある文章の中で最後の200ページほど。しかしながら、前半の挿話部分の大半を占めるエリザベート・バートリィーの話は興味深く読めてしまう。相当にエグい話なのであるが、妙な魅力に惹きつけられてしまうのも事実。「水晶の~」といい、挿話部分がなかなか読み応えのある作品。その余韻に引き摺られてか、現代で起きた数々の残虐事件が尽くレオナの手によってなされたように見える展開が続き、もしかして本当に?なんてハラハラしっぱなし。漸く御手洗が出てきたときには正直ホッとした。雰囲気もガラッと変わり、解決部分は安心して楽しく読めた。ただ、肝心の仕掛け自体はちょっと非現実的、かな。亡霊の類ではもちろんないし、より現実的ではあるのだけれど、現実ものとしてはやはり想像しにくかったかも。
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女性の美への執念が招く殺戮のはなし。
前半は14世紀におけるエリーザベト・バートリの所業と現代における奇怪な殺人者の出現、レオナの奇行に、二人の現地刑事が翻弄される。
暗闇坂から主要サブキャラとして定着しているレオナの、狂人のごとき言動にハラハラ。
海外ロケ地での不可解な殺人事件で窮地に陥るレオナと監督を救うためになんだかんだ探偵が奔走する展開、前世紀の死者が現代に甦ったかのよう見せる謎かけはピラミッドを踏襲。そういえば今回は友人に出番なしでした。
複線用ではあるけどバートリのパートが一番恐ろしくもおもしろかった。前世紀、現在NY、現在エジプトそれぞれでひと悶着描かれるのでやはり長い!笑
エジプトロケ入りから探偵が現れるまではさすがに冗長感が・・・
死海に浮かぶ剣の山と、それに刺さる死体については重心の話が出た時点で大体予想がついたかな。ただモスクの住人やその構造についてはまったく想定外。後は薬がからんできちゃってレオナまったくもうというかんじ。でも結局真犯人には驚かされたし、してやられているな~
Posted by ブクログ
御手洗シリーズ。なんか、流れが水晶のピラミッドに似てる。
1000ページ弱は長かった!
けど、2日で読み終えてしまった。
前半はほとんどエリザベート・バートリの話。
美しさを保つために、若い女性を殺してその血を浴びていた女性。
後半は、「サロメ」撮影スタッフが死海で経験する
不可思議な殺人事件の話。
死海では3人の人間が亡くなり、
主演女優のレオナがその犯人と目される。
その頃、LAでは赤子が赤い顔の怪物に連れ去られる事件が頻発していた。
そんなことがあるのかよっていう解決を
抵抗を感じることなく受け入れさせられてしまう、というか。
この強引な感じがやみつきになって、
やっぱりまた島田さんの作品が読みたくなっちゃうんだよなぁ。
Posted by ブクログ
物語の前半は「エリザベート・バートリ」「アヘン戦争」「上海人魚」「サロメ」の話が絡み、後半になってやっと事件が動き出すという展開です。結構長いので少し簡略化して欲しい気もしましたが、最後にしっかりと一つに纏まる構成は素晴らしかったです。
謎解きに関しては突っ込みどころが多かったです。御手洗がズバズバと言い当てるのですが、何故そこまで判るのか疑問です。もはや神業というしかありません。
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズの長編はある程度順番に読んできていますが、その中でもこれは特に長い。恐怖感を増す、ミスリードを誘う、また伏線のために必要だとはいえ、さすがに前半が長すぎたんじゃないかな・・・と思ってしまいました。ひとつの話としても成り立つ量です。
また、事件の根幹をなすトリックというかギミックについては、根拠はありませんが感覚的にかなり無理があるのではないかという感想。解決前にギミックを示すために実際とは異なる(言葉は悪いが「都合の良い」)描写になっているのでは、との疑念も。実物が存在しない上に恐らく私が正確に構造を理解していないと思うので何とも言えませんが。
Posted by ブクログ
なにか求心力のある、大抵はグロテスクでエロチックな歴史上のエピソードを持ってきてなぞったり、今回は「サロメ」「ハリウッド」などの別の要素を組み合わせたりで複雑雑多、でも一本の筋を貫くことで決して飽きさせなくこの長い長い話、重い重い本を出張の鞄に同梱する苦を厭わなくさせる力量は、京極や他のフォロワーからは大きく異なるところなのではないかな。
でもボスである島田はじめ、この一派どうしても好きになれない。人間が下品なような気がする。偏見か?
(以降モロネタバレ)
最後に気がついたのだが、アトピー患者を「怪物」ってしちゃってるんだよな。これちょっとひどくないか?