あらすじ
月光坂の花屋敷に暮らすのは、
子どもがいながら
男に抱かれるのを好む大人の男と、
その男に片想いする男。
そして、そんな男に恋している少年。
三人の想いが複雑に絡み合いながら、
求めるものは──…
花に囲まれた屋敷で、
新しい時間が流れだす。
感情タグBEST3
何度でも読みたくなる
澱んだ行き場のない状況が続く、なのにそのやるせなさに引き込まれ読まずにはいられません。父が息子へ向けた視線に“ゾクリ”こんな感覚は初めてでした。薄暗さ漂う幸哉の秘密、どこにも漂着出来ない幸哉の心を小鳥遊は引き揚げられるか?…彼は男前でした。最後は暖かい空気に包まれます。
匿名
良かった
最初は、どうなるのか?ドキドキしながら読んでいたけど、小鳥遊は、2人から好かれてて凄いなぁ。あと、好きになるのに理由ってそんなに必要ないのかな?とも思える作品でした。
ハッピーエンドでよかった…
もう絶望してました。
誰も幸せになれないんじゃないかと…
でもそこからのハッピーエンド。
ホント救われました。
小鳥遊さんの一途な思いが、本当に素敵。
幸哉さんを手に入れてからの小鳥遊さんの浮かれよう…
そして結人くんの成長ぶり。
続きを見たいです!
最後の最後まで、ハッピーエンドにならないのか?って
心配しましたよ。ゆきやさんが1番心配な性格でしたね。
一家の大黒柱なのに。
その代わり、偉く大人びた息子に、一途な同居人小鳥遊。
お父さんが心配だったけど、この2人に上手に支えられて
ハッピーになれて良かったです。
それぞれに動き出す 秋
小鳥遊はお見合いを受けてみることにし、結人は小鳥遊に告白をする。
幸哉は・・・
僕の心なんてそもそもあるのかな・・・
幸哉の好きだった男が幸哉に残した傷。小鳥遊はそれを知り、それでも幸哉に想いを伝えつづける。
結人が父親を一気に追い越して精神年齢あがったわーと感無量になりました。いい子に育って良かった・・・
良かった…!!!
どうなることかとハラハラして読み進めていましたが、良い作品でした…!
両片思いがお好きな方にはたまらない作品かと思います。
木下先生にしては珍しくシリアス展開なのですが、要所要所にほんわか描写があり、絶妙な緩急の付け方で読者を引き込む、まさに木下マジックを堪能できる一冊。
こちらは後編になりますので、ご注意くださいね。
Posted by ブクログ
ちゃんと甘く着地してくれて良かった!受けの性格に難ある話は元々好きで、幸哉のいい年をした大人のダメダメ感とか頭では分かってるのに拒絶出来ない奔放な身体とか天然の魔性っぷりがたまらない。小鳥遊はほんといい男だよ、あんなめんどくさい男を幸せにしてあげられるのはあんたしかいない(笑)そんな他の皆が理解できないけれど唯一無二の関係が大好き。全体に流れる寂しい晩秋のような雰囲気も切なくて好き。結人は可哀想だったけどw早く一人暮らしして新しい恋見つけたらいいよ。ラストはラブラブでニヤけました( ̄∀ ̄)
Posted by ブクログ
幸哉の息子、結人が同居人で幸哉とセフレ状態の小鳥遊に告白する。
「とうさんじゃなく俺を好きになってよ」
でも受け入れられない。
「お前を泣かすなって幸哉さんに言われているから」
「そんなに好きなのかよ!」
冒頭から名シーンではじまります。
「月光坂の花屋敷」の2巻目。前回の「春」でもかいたけど、「秋」が2巻目ってのはとても分かりにくいのに、冒頭からこれだと、間違ってこれから読んだ人はわけわからん状態ですねww
小鳥遊は幸哉が好きで、誘われたら抱くし、でも幸哉の心はもらえない辛さ。
ただ、幸哉も本当は小鳥遊を好きだと思っているんだけど、
過去、好きになった男(実は結人の父)が自殺した原因は、自分の好意を悟られたことによる罪悪感だったのではと思っていて、
小鳥遊を好きになったら、小鳥遊も同じようなことになってしまうのでは・・という恐れからもあった。
「ほら僕はなにしろインランだから。こんな僕をいつになったら嫌いになってくれるの?」
幸哉はスマホをおいて出て行ってしまった。
小鳥遊は慌てて探すがみつからない。
幸哉はそのころ、海にいた。ず~っと浜辺に座っていた。
ようやくその幸哉をみつけて、自分の気持ちをぶつけ、幸哉もようやく自分の気持ちを伝えて、ハッピーエンド。
ってお話なんですが、
なんだろ?木下けいこさんの各お話のキャラがとても魅力的なんですね。
いわゆるオジサンなのに、いやだからこそ、愛おしい。
今まで辛いも罪悪感も背負ってここまできた、ほんのちょっぴりの孤独感を持った男を描くのはすごい上手いと思います。
2巻で終わらせてるのはもったいない。
いやこのちょっとした渇望感でおわるのが、潔くていいのかもしれませんね
Posted by ブクログ
自己評価の低いおじさん(受)とイケメンの話。
多分、続き物ですよね?最初の話を読まずに読んだんだけど、背景はなかなか難しそう。
片思いの男の子供を育てている、誰とでも寝るおじさん幸哉。その片思いをしていた男の影をずっと引きずっているのもあり、自己評価が低い。
そしてそんな男に惚れた小鳥遊。冷たくされても嫌いになれない。
そして息子(14)。
幸哉の自己評価の低さには、正直そこまで自分を責めなくてもと思う。普段は天然な感じでホンワカしてるのに、小鳥遊からの愛情にはなかなか厳しい。
でも小鳥遊が幸哉にどんな扱いを受けても好きでい続ける強い気持ちを持ってた。そのおかげでハピエンになれたと思う。
小鳥遊が一途なイケメンなところがカッコイイ。
幸哉の自己評価の低さが改善されるようにこれからも愛し続けて欲しいです。
Posted by ブクログ
天然ひとたらし描かせたら天下一品…。
ひとを好きになるのは時にはひとを傷付けることになる。
それでも選ばなければならない。
どちらにも愛があって、その意味合いは違うけれど失いたくない。
辛い選択だけどそこを乗り越えたから見える世界もある。