【感想・ネタバレ】マディソン郡の橋のレビュー

あらすじ

200万部超の大ベストセラー!
屋根付きの橋を撮影するため、アイオワ州の片田舎を訪れた写真家ロバート・キンケイドは、農家の主婦フランチェスカと出会う。漂泊の男と定住する女との4日間。時間に縛られ、逆に時間を超えて成就した奇蹟的な愛――。1993年、日本語版が刊行されるやじわじわと感動の輪を広げ、「シンプルで純粋」「涙なくしては読めない」と絶賛された不朽のベストセラー。1995年、クリント・イーストウッド/メリル・ストリープ主演で映画化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中年の写真家と、家族を持つやはり中年の農場の主婦が出会い、恋に落ちる話。
「彼氏彼女の事情」でチラっとでてきたので読んでみた。

ストーリーはとっても陳腐。
でも、読んでみるとなんともいえない気持ちになる。
映画化するとおもしろくない、本ならではのよさを実感できるだろう。

内容はとっても暖かい・・・情熱的であり、家族の愛もあり・・・
人間の暖かさを感じたい人、純愛物を読みたい人、どうぞ。

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2012年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「運命の出会い」の存在を主題としたいくつかの愛のひとつを描いた小説。「顔や体がきれいなのはすてきなことだ。けれども、彼にとってほんとうに重要なのは、むしろ人生を生きてきたことからくる知性や情熱、繊細な心の動きに感動したり感動させたりできる能力だった。」「この曖昧な世界では、これほど確信のもてることは一度しか起こらない。たとえ何度生まれ変わったとしても、こんなことは二度と起こらないだろう」という言葉が印象的でした。ソウルメイトのように男女には運命が存在し、それは生まれる前から決まっている・・・のだろうか。

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2013年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たった一度の出会いを丁寧に綴った作品。
社会での役割と責任に捕らわれ馴らされる人と、束縛を逃れ群れを嫌う人。
愛に落ちた二人のどちらもが大人の常識に従って判断した結果、そこに居るべき人が居ないまま、人生を過ごすことになった悲しい物語。
形は変わっても現実にはよくある話だから、そんな状況とも付き合いながら生きていかなくちゃね。
というシンプルなストーリーを、見事なラブ・ロマンスに昇華させた小説。

重要な小道具としてNikon Fが登場する。
作者自身も写真が趣味らしく、表紙の写真は作者の撮影だそうだ。
それが関係しているのかどうか、一冊の写真集を見せられたような読後感でした。
Nikonで撮られた白黒の写真。その写真の隅から隅まで、饒舌に、緻密に、だけど分かりやすく順序立てて語ってくれる。
一点の齟齬も許さない程の正確な記述で、ロバートとフランチェスカの気持ちも行動もしっかりと伝わってくる。
語りすぎちゃうのん?

ま、設定がアルバムを見ながらということもあるし、でも本当はそれは再現映像だし、という多重構成。
小さなワン・テーマをこれほどまでに拡げて組み立てた作者の「構成力」に脱帽。
各パートをこの形式・順番に置くことができた時に、作品として成立したのだと思う。
勉強になりました。
なんだか小説はこう作れ!の見本のように感じた。

例えて言うなら、料理の先生が小さな小麦の塊を叩いて延ばして細く切り、湯がいて味付けをして魚介と合わせて作ってくれた、でも美味しい美味しいパスタかな。

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2012年01月01日

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