あらすじ
両親のいない高倉家は、双子の冠葉と晶馬、そして妹の陽毬の三人で暮らし。ある日、余命いくばくもない陽毬が息絶える。絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽毬がペンギン帽子を被り起き上がり「生存戦略!」と叫ぶ。ペンギン帽子を被った陽毬は、陽毬とは別人のようで、冠葉と晶馬に「ピングドラムを手に入れろ」と命ずる。陽毬は、その不思議なペンギン帽のおかげで生き延びることになったのだ。「ピングドラム」とはなにか――そのキーを握る荻野目苹果を探るうち、ひょんなことから苹果は陽毬と友達に。実は、苹果は、晶馬たちの担任・多蕗へのあるプロジェクトを遂行するため、日記に従って、多蕗をこっそり追いかけまわしていた。しかし多蕗は人気女優・ゆりと婚約。それでもあきらめない苹果の行動を、陽毬のため日記を手に入れる条件で、晶馬は手伝うことに。そんな中、日記を何者かに半分奪われた苹果をかばい晶馬は事故に遭う。幸い軽傷だった晶馬は入院先で拉致される。晶馬のため、日記を渡してしまう苹果。そして再び、陽毬が倒れ……!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「だって、時籠さんて、とってもきれいだから」
桃果側、ゆりタ蕗回。キーキャラクターが桃果(日記)なのでそうなるんだけど、もういない桃果がすごい影響力をもっているなあ。とにかくみんな過去にあるものにずっと引きずられて今ピングドラムを巡って争っているのが悲しい。過去激重奴。晶馬の性根がどうしてもいい奴で、とにかく読んでいて救い。登場人物が増えてきて場面転換が沢山あるけど、それぞれに決め台詞があるので分かりやすい。すごいな。
Posted by ブクログ
アニメは全話視聴済み。
じょじょに明らかになってく謎。小説ならではの視点で楽しめます。
登場人物たちの心情。特に本巻終盤のタブキの心情は不気味で、でもとても悲しく、アニメでは知りえなかった行動基準を知ることが出来ました。
いよいよ終盤、下巻はどう展開していくのか。楽しみです。