あらすじ
怪人の噂が囁かれるパリ・オペラ座で死体が見つかり、美しき歌姫は演目中に姿を消す。怪人が歌姫に抱く狂おしいほどの愛はさらなる惨劇を招き、オペラ座は死の迷宮と化す――ノンフィクション風の小説手法に、ミステリー、怪奇、ユーモア、ロマンスを織り込み、容貌も能力も人間離れした異形の怪人エリックの人間的な悲劇を描く傑作小説を待望の新訳で!
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Posted by ブクログ
光文社古典新訳文庫のキャッチフレーズ「いま、息をしている言葉で」の通り、読みやすいです。
訳者である平岡敦先生の解説も興味深いです。
読んでいる途中、アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽(劇団四季のミュージカル、ジェラル・バトラーとエミー・ロッサムの映画)が何度も頭の中で流れていました。
ミュージカルや映画は設定が多少変えられていますが、本質は同じ。
「彼はただ皆と同じ人間になりたいと願っただけなのに。けれどもあまりに醜すぎた。もしも容貌があれほどでなければ」
Posted by ブクログ
劇団四季から入ったけど原作も読んだ方が楽しめる ラウール(原作だとこっち、四季はラウル)のストーカーぶりがより際立っている気がするし、ファントムの狂気ぶりもなかなか クリスティーヌに会いたくて暴走してるラウールを止めようとしないフィリップ、血は争えないね
ダロガがとてもいいキャラしてるし唯一のまとも人ぽくて好き エリックと面識があったし彼のことを知り尽くしているから、もしファントムがコンプレックスを抱えていなくてまともな人生を歩んでいたら友達になっていたりするのかな
生まれてすぐ母に仮面を投げつけられた、とあったけどそこから逃げ出して芝居小屋で見世物になって(そんなに強制力なさそうに読み取ったけど本当はどうなんだろう)いろんな人に技を教えて貰って…誰にも知られずただ地下で暮らすのには、彼にとって誘惑が多すぎた
支配人ズが2万フランをめぐって喧嘩してるの辛いよ~~~メグがクリスティーヌを「前はあんなに下手だったのに」とちょっと見下してたの悲しい
p.432のファントム「もう昔とは違う、ありのままの自分が愛されるようになってからは、誰にも増して気高い精神を持つようになった」が意味わかんなくて???てなった、どこをとればクリスティーヌにまるまま愛されてると思えるんだ…?だけどp.454で「愛してない、愛していないんだ!おまえはおれを愛していない!」に気づいてしまって、愛する人を傷つけていたと知った時の絶望は表せない 別れ際に自然な口づけを交わすことが彼にとってどれほどのことなのか、死後に金の指輪をはめてほしいと願った彼はどんな思いでクリスティーヌを見送ったんだろうね
Posted by ブクログ
怪人の愛と悲劇。
劇団四季を観に行ったので。本当は観る前に読みたかったのですが、ちょっと取り掛かりが遅く。原作とミュージカルは割と印象が違った。原作の細かい部分をそぎ落とした感じ。
ラストで怪人の気持ちがわかってしまったような、一緒に震えたような、そんな自分に驚く。愛するということは、どういうことか。愛されたことのない怪人が、自分への愛を感じて、愛を知り、クリスティーヌを開放する。ラウルとクリスティーヌは身分としては結ばれない恋だった。この事件と共に二人は行方をくらます。世間に広まるのは、一連の悲劇。怪人を掘り下げたという宝塚の方も、機会があれば観たい。