あらすじ
▼第1話/秀才▼第2話/ふるさと▼第3話/鍵●あらすじ/その少年の名は「立花優」。頭の良い父親と、やさしい母親のもとに生まれた優は、1歳の誕生日の夜、自宅に侵入してきた強盗に首筋を刺されてしまった。一命は取り留めたものの、その日を境に父は無気力になり、母は怒りっぽくなった。母から勉強ばかり押しつけられ、友達も出来ないまま成長していく少年の人生を、おろちは興味深く見守り続ける…(第1話)。●本巻の特徴/摩訶不思議な力を持ち、時を超えて存在する美少女・おろち。行く先々で哀しき運命を背負った人間と出会い、その翻弄されゆく人生を傍らから観察し続ける…。楳図かずおデビュー50周年記念企画として、先に刊行された『へび女』『ねがい』『蟲たちの家』に続く“UMEZZ PERFECTION!”第2弾が、全4巻で登場!!
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一話目はただ切なくて泣けました。まるで文芸作品を読んでいるようでした。そしておろちが素敵でした。
二話目は、やはり最初は切ないストーリーかと思いましたが、途中から驚愕の急展開で、すごい迫力に戦慄しました。
作品の年代を見ると、1960年代終わりから70年代初め。
この時代には、生身の人間をこれほど露に描く名作があったのだという事を、しみじみ実感します。
生きる事の光と闇に為す術もなく翻弄される人間にとって、おろちは一筋の清涼な息吹きのようにも思いました。
Posted by ブクログ
「秀才」「ふるさと」「カギ」
郷愁に駆られた男の一念が失われた故郷を作り出し、
また現実との辻褄を合わせるために
崩壊させる「ふるさと」に身震い。