あらすじ
フランス革命の転換点となった有名な逃亡事件「ヴァレンヌ事件」はなぜ失敗したのか。愛のため、命がけで計画を練ったフェルゼン、狂おしいほどに優柔不断なルイ16世、「贅沢と傲慢」の女王アントワネットの真実。嫉妬、楽観、逡巡。濃密な人間ドラマと追いつ追われつ迫真の攻防戦24時間の再現は、息も継げない第一級の面白さ! 焦る王妃、迷う国王。フランス革命史上の濃密な人間ドラマ。マリー・アントワネットの運命の24時間とは。
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Posted by ブクログ
フランス国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットのパリ脱出劇。これが計画通りに進んでいれば歴史は変わったのだろうか。ヴァレンヌを無事に抜け出せても、その後国王の思い通りになったかどうかはわからない。それだけ民との溝は深かったように思える。
時代背景や社会や人々の様子がわかりやすく解説されていて、当時どんな空気感だったのか想像しやすかった。追われる立場であるはずの国王一家が、のんびりと余裕を持った逃避行をしていて、なぜこんなことになったのだ?と思わずにはいられなかった。決断できない国王に対して苛立ちが募るけれど、最期にアントワネットに遺した言葉が切なくてこれがルイ16世という人だったのかなと、しんみりと読み終えた。
Posted by ブクログ
逃亡の過程を丁寧に描いています。当時の町や道がやっと想像できました。なんというか、実際のところはどこまでわかっているのか不明ですが、こんなやり取りだったのかな?