【感想・ネタバレ】白ゆき姫殺人事件のレビュー

あらすじ

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人々への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方。匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この手のミステリーは必ず別の犯人がいる。
そのように読み進めていた。
犯人がまさかの。。。
最後の城野美姫の章により全てが覆された。
先入観、SNSの怖さを書いた本だと私は感じた。
ぜひ小学生の読書感想文のテーマにしていただきたい。
子供達が人の外側のところだけで判断せず、本質を見抜けるような素晴らしい教材になると思う。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みたてホヤホヤの感想です。
直接的なネタバレになることは言わないけど、なんとなく反応でわかる人はわかっちゃいそうなのでネタバレってことにしておきます。

まさか犯人あの人なの!?しかも動機それ!?
って感じです。

SNSの意見に左右されがちなこの時代、SNSの言葉がすべてじゃないと分かっていても信じてしまう。
情報の取捨選択や先入観について考えさせられました。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あぁぁ~!やっと読み終わって何度も読み返して、面白くて、映画ももう一度見てしまった。


イヤミス女王、さすがです。同じ事象を別々の人物の視点から説明するスタイルだから、伏線回収に加えて、証言や時間の照らし合わせのために何度も読み返してしまう。更に今回は、最後の方に資料や記事のページがついていたからそことの並行読みでも忙しかった。

湊さんは、登場人物の背景の作り込みや人格の描写が具体的で、言動からもどんな人か窺える。。
最後まで、え?彼女が犯人なの?それとも違うの?と揺り動かされた。

現代社会のあらゆる問題が詰め込まれていて、田舎の陰湿なイジメ、人間の嫉妬からくる歪み、

メディアやSNSの便利さの裏にある怖さが伝わってくる。ちょっとした認識のすれ違いで自分と相手が全く違う捉え方をしていたり、
事実に自分のイメージや推察を巧みにまぜて、話す証言者や更にそれを番組受けするように切り取って届けるマスメディア。証言をしながら相手を意のままに動かそうとする人たち。

本当のともだちってなんだろう?親友と言いながら、マウントを取り、足を引っ張る友達。
私って周りにそんな風に思われてるの?友達だと思ってたのに…人の言葉はなんて、当てにならないんだろう。と人間不信になってしまいそうな話。この人たち全員に星の王子さまを読んでもらいたくなる。友達とはなにか。そこから学び直してもらいたい。


こういう人たち、実際にいるよね。一人一人の言葉はささやかでもみんなが同じ方向を向いて、何かを決めつけたり、無責任な言葉を紡ぐのは危険、匿名で発信できる場だと言動が奔放になる今の社会を的確に映し出している。

本を読み終えたので、その後映画を観ると、状況が割とわかりやすく把握できるので両方楽しめると思います。私は数年前に映画を見て、原作を読み、映画をまた観るという流れでした。
映画の方のキャストも菜々緒、井上真央、共にキャストとして合っていて演技も良かった。菜々緒さんの美人な白雪姫役、「主に泣いてます」でも可哀想な美人役、「サイレーン」では美人だけど狂気の殺人犯、結構色んな場面で活躍されてるけど結構好きです。それから井上真央ちゃん。可愛い役もできるけど、垢抜けてなくて、地味な人も出来るのは演技派な証拠。自分の妄想の流れで笑い、周りからはニヤっと不気味な笑顔と言われる笑いやコミュニケーションが下手で、引き攣って笑ってる姿とか、人によって捉え方が違うという描写を表現していて素晴らしかった

綾野剛氏のちゃらんぽらんでいい加減な記者役もピッタリ!こういう人、いるよね!と思わせる。更に周りを固めるテレビ局のクルーと昼の情報番組の出演者たち。特に司会のアナウンサーが生瀬さんなんだけど、ほんとに宮根さんや坂上さんの特徴を捉えていて、仕草とか口調とかこんな感じの人、いるいる!と思わせる。この人物真似も絶対うまい。原作では「マンマロー」という架空ブログサイトと「週刊太陽」という週刊誌がマスメディアだけど、映画ではTwitterとテレビ番組になってる。晒される被害者と容疑者と浮上してる人の顔や住所、学校などの経歴。モザイクはかかってるけど、ほぼ誰かわかってしまう証言者たちのビデオ。テレビにしてしまうと若干、やりすぎ感が否めない。
週刊誌だったら、匿名でどんな人が言ってるかもわからないように書けるから、書き放題な気はする。テレビはやっぱり責任の所在もはっきりしやすいから、あそこまで容疑者を断定するような事はしないと思うな。

ゴールデンスランバーの中村義洋監督と言うのもピッタリ。最後の方の原作には無い終わり方も救いがあってよかったです。個人的に貫地谷しおりさんが好きなので、それも合わせて楽しみました

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2025年08月26日

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ネタバレ

OLが殺され、その事件を記者目線、証言のみで追っていくストーリー。普段何気なくしている噂話だったりSNSでの発言にも確かに言葉の重みや、発言の責任はあるのだと再認識させられる本。どんでん返し要素もあって面白かった。

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2025年12月03日

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ネタバレ

他人の噂話が事実のように見えてくるのがリアルで怖い。さいごの城野美姫の文章を読んでいるとき、自分もただの噂話を鵜呑みにして読み進めていたことに気づいて怖くなった。現実世界でも、自分は他人の噂話を鵜呑みにしてしまいがちな人間なのだと気付かされた。

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2025年11月01日

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ネタバレ

「事実は存在しない。存在するのは解釈だけ」という、最近何かで読んだ言葉がありますが、まさにそれの面白さ(恐ろしさも)を感じさせてくれる作品でした。

安定に一気読みでした。いや〜面白かったです。

1番最初の人が...という、しっかり伏線回収でしたね、さすがです。視点とか話し手とか書き方とかでこんなに同じ出来事が違うように伝わるのはやはり人間の情報交換って、言葉って面白い。

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2025年07月29日

ネタバレ 購入済み

小説として面白かった

湊かなえの本は初めてだった。
この作品ミステリーとしては
謎解き等が弱いかもしれないが、
登場人物の心理やその動きが
面白い。

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2017年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく釈然としない終わり方だった。最後の方はもうどういうことだ❓になりながら犯人について明かされるのを読んでいた。
SNSの誤情報に踊らされる現代を風刺しているのだなと感じ情報の取捨選択について考えさせられた。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえは何となく読んだことはあったしこの小説は小学校にあった気がするけど、初めて湊かなえをしっかり読んだ!OLになったから分かるけど、給湯室の解像度が高くて社会経験もある人だろうなと思った
城野さんがひたすらに可哀想だったけど、城野さん視点だからなのかな、きっとどんな人も美化したり嫌になる言い方にできたりするんだろうと思った
本当は殺人しそうな人に見えるけど、狙われるのが怖くて「人殺しをする人に見えなかった」とみんな言うという視点にはびっくり。確かにそうなのかなと考えさせられた。
最後のブログとか新聞は読みにくかったし湊かなえの文章で読みたかったな〜と思った

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さすが湊かなえといった感じで、読みやすくも面白かった。あとがきでも書かれていてなるほどなと納得したのは、犯人を途中まで分からせない展開と独特な犯人のネタバレ?だと思った。

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2025年07月29日

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