あらすじ
東京の山間部、廃牧場のサイロで、16年前に失踪した女子大生・咲の遺体が発見される。咲は胸を鉄パイプで貫かれ空中を飛んでいるようだった。翌週には、湾岸の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。警視庁捜査第一課の鏑木特捜班は二つの事件に公安部の影を感じ取りながらも、密かに捜査を進める。やがて咲がかつて在籍していた「タンポポの会」という環境サークルにたどり着くが――。
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Posted by ブクログ
鏑木特捜班第3弾。
今回は姫野の過去に関わるお話でした。
お父さんの死の真実がわかったことはよかったんだろうな。ずっともやもやしたままだと苦しい。
毎回、なんとなくはわかるけどちゃんとはわからなくて、ばーっと読んでしまう。
まさか双子設定がそもそも違うとは思わなかったー。
しかもちろっと出てきただけの女の子が重要人物だとも思わなかった。
「なんであんな男についていってしまったのか?」
確かにそうなんだよね…読んでたらこいつ絶対だめだと思うんだけど、大学生の咲からしたら、ついていきたくなる人だったんだろうなあ。
当人にしかわからないのかもしれないけど、なんだか切ない。
「子どもにはわからないのよ」が悲しい…。
Posted by ブクログ
評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
東京の山間部、廃牧場のサイロで、16年前に失踪した女子大生・咲の死体が発見される。咲は胸を鉄パイプで貫かれ空中を飛んでいるようだった。翌週には、湾岸の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。警視庁捜査第一課の鏑木班は、二つの事件に公安部の影を感じながらも、密かに捜査を進める。やがて、咲がかつて在籍していた「タンポポの会」という環境サークルにたどり着くが―。
流石にシリーズ化されるだけ有り安定の内容だった。
しかも公安を出し抜いちゃうのは爽快だった。
Posted by ブクログ
人が空中で殺されるという、不可思議な事件が興味を惹きます。民間伝承が絡むあたりから「マスターキートン」「バチカン奇跡調査官」を連想しました。
中盤までは少し緩慢な展開が続く印象でしたが、それ以降は一気にちりばめられた要素が収束していきます。そこからはページをめくる手が止められないくらい惹き込まれました。
ただ、夢と咲の件はなんとか納得できましたが、八木百合香の存在はちょっと不満というか、納得がいかなかったです。これがアリならトリックとしてはなんでもアリのように思われて、ズルいなーと思ってしまったので…
あとはヒメを除く鏑木捜査チームメンの描写が薄く感じられたのですが、あとがきで本作がシリーズ3作目と知って…多分、前作や前々作を読んでいたら印象が違っていたのだろうと思います。