あらすじ
バース(・389)、イチロー(・387)、内川(・378)……。「あと少し」まで行った打者は何人かいるが、戦後プロ野球で「夢の4割打者」は誕生していない。しかし、日米の歴代ヒットメーカーの成績を徹底調査すると、決して不可能な数字ではないことが分かってくる。「俊足」は絶対条件ではなく、キーポイントは「対右投手」「四球」「固め打ち」だ。超絶的なデータ分析から見えてくるプロ野球の奥深い真実。
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Posted by ブクログ
日米プロ野球において、4割打者は1941年以降登場していない。現代プロ野球において、4割は非現実的な成績なのか。全盛期のイチローですら、できなかった大記録だ。しかし、過去に4割を達成した打者を分析すると、意外にもイチローでは4割には到達できないと、著者は結論する。
その理由の一つに足が速いことがある。俊足打者は内野安打を稼げる点で有利だと思われがちだが、4割という超ハイレベルを目指す場合、それは欠点になるのだ。その理由は本書にて。
ということで、本書を読み終え、今の日本プロ野球で4割を目指せる打者を探してみると、ヤクルトのバレンティンが適切な気がする。