【感想・ネタバレ】その女、ジルバ 2のレビュー

あらすじ

彼氏なし、キャリアなし、貯金なし、と切迫つまった40代独身のアララ。思い切って飛び込んだ先は、平均年齢オーバー60歳の高齢BAR!! 店を開いた伝説のジルバママは他界したが、彼女を慕って集まった高齢ホステスたちはまだまだ現役。終戦直後から夜の世界で生きてきた、超ベテランの女性たちと働くうち、いつの間にか、アララに“心の貯金”が生まれていく。

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ルーツ

数年前、通称姥捨山と呼ばれる倉庫に売り場から配置転換された笛吹新は40歳にして仕事もプライベートも希望が持てない下り坂な人生を送っていたが、従業員もお客さんも中高年という OLD JACK AND ROSE というお店でホステスとして働き始めて私生活でも本業でも少しずつハリが出てくるようになった。

お店のみんなの話を聞くうちに初代ママのジルバに興味が出てきたアラタはより詳しく話を聞いているうちに、彼女が自分と同じ福島県出身の日系ブラジル人だという事を知る。
ジルバは幼少期に親に連れられてブラジルに渡ったあと厳しい環境を生き抜いてきて夫と子供ができたが戦争により治安が悪化したため日本に帰国しようとしたが感染症によって家族を失い日本に来た。
その後戦後の混沌とした世の中をブラジル帰りのダンスと笑顔で周りを魅了し、やがてダンサーを引き連れて自分の店を持った。
家族を失った辛さを埋めるかのような世話焼きだったが、その闇を本当に照らせるのは実の家族だけのようで彼女自身にも葛藤があったらしい。
最初は見習いで入った新に対してあまりジルバの事を話しすぎなかったマスターも少しずつ託してくれるようになったことでより一層お店の方に情熱を傾け、本業にも熱が入るのだった。

新のジルバに対する興味や県外に住む福島県民としての複雑な思いなど読み取れる巻だった。

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2021年12月07日

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