あらすじ
一冊の本を端から端まで読むと、なにかを「知る」以上の体験ができる……物語を手がかりに人間の心の深層を見つめ、鋭い考察を重ねた臨床心理学者河合隼雄。豊かな読書体験をもとに、カフカ、ドストエフスキー、ユングから村上春樹、吉本ばなな、児童文学や絵本まで、「深くて面白い本」二十冊をテーマごとに読み解く。縦横無尽に語り下ろした晩年の貴重な書。『心の扉を開く』改題。※文庫版に収録されていた解説は、電子版では掲載していません。ご了承ください。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
同僚の先生からお借りして。
エマ・ユングの本を読んでみようと思いました。
わたしは、めったに人を好きになりません。
「この人しかいない!」みたいに思うことも未だかつてない。これからもないと思う。
何気ない道を、一人で歩いていて、気づいたら、同じ方向に歩く人がいて、いつの間にか人が二人、三人、って増えていて、気が付いたら、そのうちの一人と手をつないでいた。
私が人を好きになる感覚は、こんな感じに近い。
手、繋いでみたけどさ、とりあえずもう少し、このまま歩いて行こうか。(それはいつか離す可能性があることをお互いよく分かってる)
やっぱりちょっと、距離があった方がいいかもね。離れてみようか。
みたいなね。緩いつながりの中で、ただ向かう方向だけはお互いちゃんとわかっている。
言えるのは、そのことと、
私が手を伸ばしたら、繋ぎ返せるだけの距離にいる人、
ってことだと思われる。
人は、心と体のほかに、魂と呼ばれる存在のものがあるらしい、とこの本には書いてありました。
魂のつながりって、とても大事なんだそうです。
そのことは、わたしも「そうだろうなぁ」って思いながら読みました。
でもきっと、今現在「この世」に生きているのであれば、
わたしは「心と体」がきちんと向かい合う距離感というものも大事だよって、
この本言ってると思いました。